uminami

上がらない雨はない、
雨の中の本人には届かない気がするんだ
だから、届かないなら、
僕はこう言うかな、
"想像してみようよ、晴れる未来を
ほら、顔を上げて"って、
雲の隙間から漏れ出る光
少しづつ隙間が大きくなっていく
さぁ、そろそろさ、
雨が上がるよ！...

ふっと一瞬見えた君の記憶、
必死に頭に止めようとして
バラバラと崩れていく君の顔
どこかに落としてしまった
パズルのパーツ
この隙間はどうやって埋めるのだろう
まって、まって、まって
だめ、行かないで
せめてその景色だけでも
僕が僕じゃなくなっちゃう...

仲良くしてたと思ったら
あっちで悪口、こっちで陰口
ねぇ、結局何がしたいの？
仲良くなりたいんじゃなかったの？
あーあ、全部馬鹿みたい
友達なんていないよ、一人ぼっちさ
別にいいんだ
変に関わるよりはマシさ
どうせ都合が悪くなったらぽいって
人間関係なんて所詮そんなもの...

聞こえる外、雨の音
激しくもなく、緩くもなくて
そんな様子を
ただ、ぼんやり見つめる
遠いあの日の記憶に会いに行く
これだけじゃ、世界は変わらない
もう、戻れない
あの水滴は透明だ
なんの色にも染まれない
何も知らないまま...

ある日気づいた
「この世界は白と黒だ」
って。
次の瞬間には、
世界は色を失った
あの子は白で
あいつは黒
他の色なんてない
結局この世界は
モノクロだった...

ふと見たところにいたキミ
見つけたのは僕だけど、まるで選んでくれたみたいに
視線を交わす　目が合う　
こんな言葉じゃ表せない
それくらい意識がピッタリあったような
キミは人じゃない
でも意識は同じ
こんな摩訶不思議な出会いを
キミと、笑って泣いて樂しんで
キミなら分かってくれるって...