作品一覧
その他
オンガク
夏の夜の事でした。 「好きだよ。」 君の言葉、今でも覚えてます。 楽しくて、幸せで、嬉しくて―― 君が、君だけが、 「わたしの光でした。」 寝ぼけ眼で目を覚まし 転寝しながら 微笑み交わす 微睡む世界で 君と出逢い 恋をしたのは 必然でした。...
蛍
嗚呼… 廻り廻って別れ告げ あの日のことを覚えているでしょうか 雲が月を覆い 葉が川を流れ 貴方様はただ前を見据えておりました 忍(しのぶ)る逢瀬 丑三つ時 嗚呼 いつかは必ず来るものなのですね 終焉が 夢現(ゆめうつつ)の恋でした それでも明けぬと それでも醒めぬと 護るべきものすら叶わぬ運命(さ...
御伽草子【郷】