嗚呼…
廻り廻って別れ告げ
あの日のことを覚えているでしょうか
雲が月を覆い 葉が川を流れ
貴方様はただ前を見据えておりました
忍(しのぶ)る逢瀬 丑三つ時 嗚呼
いつかは必ず来るものなのですね 終焉が
夢現(ゆめうつつ)の恋でした
それでも明けぬと それでも醒めぬと
護るべきものすら叶わぬ運命(さだめ)
これを何と呼ぶのでしょう
遥か遥か遠い場所
草原の国に幸せはあったのでしょう
奥の奥の戸 道すがらに 嗚呼
通ってきた人々は忘却の彼方 激流へ
夢現の愛でした
それでも死なぬと それでも消えぬと
抱き締め離さず 叶わぬ運命
若き灯火 吹き消して
後の世も また後の世も廻り会へ 染む紫の雲の上まで
嗚呼 嗚呼 嗚呼
私(わたくし)も御供致しましょう 六道に
叶わぬ運命置き去りに
夢現の恋でした
それでも明けぬと それでも醒めぬと
最期に見えるは 刹那の幻(ゆめ)なのです
嗚呼…
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