<移転(´・ω・`) 初めまして、元Ж周Жこと鄙猫《ヒナネコ》ですよ(*σωσ) 真面目に創作しようと移転!(`・ω・´) 15歳ですので、同じくらいの人、気軽に絡んでくださいね´`
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灰娘症候群
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起き上がると、枕元に『本当は怖い! グリム童話』が置いてあった。
あんな夢を見たのはこいつのせいか、と思いながら、私は開いてあったページを閉じた。
「レン……レン起きて……」
横にいる双子の片割れは、パジャマから萌えもしないヘソチラをサービスしながら、すやすやと幸せそうに眠っている。
「レンってば...灰娘症候群。2
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「いいかい?」
おばあさんの、念を押すような声に顔を上げる。
「12時の鐘と共に、魔法は解けてしまうからね」
彼女はこくりと頷いた。
――きっと、やり遂げてみせるさ。
「流石だな、ばばあ」
彼女は微笑んだ。
魔法をかけられたのは、容姿だけではなかったの。
灰娘症候群。1
彼女は走っていた。...灰娘症候群。1
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「もう、やめよ?」
俺は耳を疑った。
「……な、なんで、そういうこと言うんだよ、リ――」
「もう嫌なの!」
言い終わらないうちに、リンが声を張り上げた。俺の声など聞きたくないというかのように手の平を耳に押し当て、肢体をくの字に歪ませる。
だが、それは俺だって同じなんだ。俺も譲る気はない。
「リン、...夏みね。