タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧（7）

伸ばそうと届かない茜色
強がりで意地っ張りな心の相
独り隠れて背負う貴方を
私は知っている
鳴き止まない蟬声が
耳を貫いては八月蝿い
鼻歌歌っては
いつもみたく笑ってみせてよ
もう少しこの手を繋いでいたい
いつだって独りにはしないように...

転んで立って　悔しさだって
まだ飛んで行ける合図なんだ
風を切る鼓動は誰にも負けないんだろう
言葉になって　音を繋いで
はるか遠くまでほら届いてく
痛みだって貴方だけのものだ
ずっと忘れないでいたから

酔いが回って独り
髪がなびいてふわり
藍の色溶かした憂いに
今日も逃げる
炭酸はとうに抜けていた
そんな恋は美味しくない
揺らいだ視界の先 逆さまの世界
今どうしてるとか知らなくたっていい
生温いグラスと錆びたココロに
手を付けられないまま...

日は傾いて酉の暮れ 囃子立てては夜が来る
ほんのり提灯赤白に 目が眩んで
遠くを指して駆け出した かんざし挿して下駄を鳴らせ
仲間外れ私だけか そりゃそうだろな はっはー
得られずに去ってった射的 倒れましょう喜んで
こっち狙って近づいて 撃ち抜いて
あーいやーいや しっぽ振って必死に爪といでさ
あ...

消えたい消えたい愛憎がしがみついた
鋭い翼で飛び去って 弱い心根を突いた
知らない知らない貴方がそこにいた
前髪を撫でる正体はもう分かっていた
陽葉 追いかけた後ろ姿
振り向いた無邪気な笑顔が 脳裏に焼き付いていた
何回何回聴かせてくれていた
奏でる秘密のメロディを二人占めした
僕の瞳に触れないで
...

ああ 澄んだ視界が 鮮やかで心地が良くてさ
いつ以来か 深く息を吸えた
ああ 爽やかな風が ぶどう畑を駆け回る空
手が届きそうで 太陽にかざしてみた
まだぺトリコールが ほんの少し恋しいけど
今まで気付けなかった虹色を 覚えていよう
着いて歩く陰には 笑顔振り撒いてオー ルボワール
そうしてできた轍...