タグ「和風」のついた投稿作品一覧(5)
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くるり回る影を踏んで
消えかけの夕日瞳に収め
ぐるり回る頭抱え
足下の夜にニヤリと笑おう
簡単に加速して
月が泣く泣く哭き喚く
散々だねと笑った
声は喧騒の中へ消えた
欲しがれ、欲しがりゃ与えよう!
鴉の啼くその間だけは...慟哭
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無邪気な子等の戯れ
誰も見てないよと潜めた声
逃げ惑う子鬼達の
叫声が藍の夜に響いた
伸びた影 絵取る指
上がる口 戯事が始まる
「鬼さん此方、手の鳴る方へ」
左様ならと黄昏に消える
「鬼さん何処?手の鳴る方へ」
誰もいない石段で揺らぐ...目隠し鬼子
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散れど明けぬと歌う人の世
一巡りすれば泡沫千夜
夜半の嵐が拐う桜花に
滴る涙は誰が為か
月に踊らされ 月に惑わされ
焦がれる 梨園の花
貴方が望むならば何もかも
桜吹雪に乗せる躯籠め
見え隠れする嘘と花に
今宵の終を託して...梨園泡沫桜の民
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無秩序を母に同胞が騒ぐ
知らん顔しても変わりは無いのさ
薄汚い路地裏で
博徒の群れは今日も
游いでる
命を賭しては棄てて往け
張れや張れよ 己を賭けて
曇り眼に見出だしな
御前が往く 薔薇の道
御前が逝く末 看届けましょう...博徒ノ群レ (ギャンブラープール)
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星の間を指で縫って
作ったのは心に似た象(カタチ)
足りない分を足し合ってた
例えてみればそれは
鼓動の数だけ
近づいてる気が
するのに
まるでそれは異世界(パラレル)のように
誰も応えてはくれない真夏の夜
圧し殺した声で歌い出す...月時雨