迷い音

初めから決められてた？
それは限界　超えられない境界　
隔絶された願い　叶えたい夢
走り出せ　つかみ取れ　強く、強く
いつも外から眺め　唇を噛みしめてた
努力？　研鑽？　登れない高み、見上げ
俯いていた昨日の私、それからの私
忘れられたら幸せだって　背を向ければ見なくてすむって
よけい惨めになるだけ...

廻る廻る星の欠片が 涙を隠して泣いていた
いま最果ての君を追いかけ 過去でも未来でもなく
この瞬間駆ける
暗闇を探るように手を伸ばした
探し物がつかめないもどかしさに
唇噛んだ 拳握る 陽炎が消えた
笑った 泣いた 悔しかった
廻る廻る星の欠片が 私に隠れて泣いていた
いま指先伸ばして...

　群青の蒼穹に溺れて　口を閉ざす愚か者
　てのひら翳して光を隠す　目を細めて睨みつけ
　小さく唇を吊り上げて　奮い立て愚か者
　

　見果てぬ夜空は遠すぎて　伸ばした手は空を切った
　不意に気付いたそうあの頃は　空を無垢に仰いでいた
　苦し紛れに見渡す景色は　不透明　不鮮明
　いつしか見方を忘れていた　忘れていた？
　知っているはずなのに　知っていたはずなのに
　見る振りしか出来ずに　目を伏せたんだ
　下向いた私は盲目で　小さな...

　俯いたまま　顔を上げずにいた
　前を向けば　空を仰げば
　そこにはきっと
　見失っていた道標(みちしるべ)
　気が付けば笑うこと忘れ
　いつしか余裕を失って
　暗闇を見入る私は　幻を追い続けていた
　光を見つけた
　こんなところにも　あんなところにも
　正解なんて判らない...