神木

　　　　『キリサキキス』
足りないの　私のカラダ
片目が無くて　あなたが見えない
片足が無くて　あなたに近づけない
片手が無いから　手も伸ばせない
このカラダのせいであなたに会えない
届かない　届けない
どうしよう　このままじゃ
きっと誰かが
先にあなたを奪っちゃう...

夕暮れ　オレンジの中歩く
鞄の中に　渡せなかった
手紙が一つ　軽い音を立てた
ああ、もう明日から会えなくなるのに
今日からは　違う道歩む
だから遠くなってしまうのに
どうして？
伝えられたはずなのに
キミに伝えたかったよ……
淡い白が舞う...

大好き、大嫌い、無関心
視線の先、いつもキミばかり
気付いてよ　早く
だってもう限界超えそう
胸が苦しいんだよ　助けて？
視線の先、いつもキミ
気付いてないでしょ
だって関心なしなんだし
そろそろキミを壊しちゃうかもね？
キミらの視線　いつも突き刺さってる...

代わり映えしない　毎日毎日
変わって欲しくない　毎日毎日
だって気付かなくていいでしょう
こんな気持ち
築いていいわけないでしょう
そんな不毛な関係を
気付いたのは何時だっけ
気付かないうちに恋をした
過去の糸を束ねた中に
いつも君の笑顔があって...