asakawaの投稿作品一覧

管理組合の理事長になりたくない
最寄り駅からバス10分　昭和の高級レジデンス
購入価格は2000万　昨日の査定は200万
引っ越す貯金も度胸もない　そんな俺の毎日に
降って湧いたこの災難　じゃんけんで負けた罰ゲーム
管理組合の理事長になりたくない
意識高い居住者のおもちゃにされるだけ
管理組合の理事...

(G)
君と暮らした家は　跡形もなく消え去った
つぶやいた遊び場は　車屋さんが持ってった
不思議だね私たち　枯れるくらいに泣いたのに
気が付けば二人とも　ちゃんとここにいる
昔の歌は言ってた　人はひとりでは生きていけないんだと
つまり　君がいてくれるなら大丈夫だよ
灰色に染まったこの街に　きっと光...

信じているよ　ラブリーガール
もうすぐ戻るね　笑顔をもって
いつも見ていた　駅への並木
君が待ってる停留所
今日着るはずだった　新しいYシャツ
この部屋に吊されたまま
もう春なのに　雪が降ってきた
熱く火照るこの体
負けちゃいられないね
いま生きている　ラブリーガール...

パパが乗ってた車の名前を
毎日テレビで聞くけれど
そんなことより　日なたへ出よう
温かな風を感じるよ
君とのデートは　ボツになった
だけど待ってて
次はもっと高いお店へ行ける！
僕の中に　パワーを貯めよう
見えない敵に負けないで
みんな大好き　ぽかぽか陽気...

青いあめ　赤いあめ
白の向こうに溶けてった
昨日までの憂鬱は消えた
今こそ思い切って　君に心を伝えるの
コーヒー代自分で出して　繋いでいた手を離して
ねぇ分かっていたでしょ　ここで終わりなの私たち
青いあめと赤いあめ　甘く香る二つの影
いつもなめてた　大好きだった　永遠はあると思っていた
本当は気付...

ぽつん ぽつんと 降ってきた 空の落とし物
真っ赤な帽子で 今すぐ君に会いに行こう
明るくなった 夜勤の現場 雨だれのダンス
脱いだ制服 今だけは恋のプレリュード
風も潤んでる朝の街 駅へと続いてるこの道
指定席券 握りしめた手が熱い
大人になった最初の日に 似合う服を探しに行こう
輝き始めたその瞬...

日陰が伸びる庭に
君は　会いに来てくれた
落書きされた　教科書に
赤くにじんだ眼差し
見てほしくて　頑張ったの
空に向かって　咲かせた花
折られて　抜かれて　君の手の上
香りに包まれて
愛してる　生きている　白いメモリー
今もどこかに　残ってますか？...

ワタシのこともらってくれるんでしょ？
今日もまた泣いているの　いつも頼りない君
どうしてなのかしら　それが気になって
でも　わたし知ってるよ　えくぼがかわいいこと
もっといっぱい　遊んでくれるといいのにな
わたしのきつい言葉は　友だちになりたいから
いつもいつも逃げていたら　男の子になれないよ
ねえ...

(1)
灯りをつければ　いつもの枕
ずっと一緒のぬいぐるみ
きのうまでなかったスーツケース
新しい服を待っている
いつも見ていた　テレビのドラマ
あこがれのバージンロード
自分にはとても似合わない
思いが空回りする
この家（うち）で寝る最後の夜...

泣かせて　今は思いっきり
明日はあなたと　笑いあいたいから
初めて一緒にいてくれた貴方
絶対に嫌われたくなくて
いい娘（こ）でいたいと思っていた
そんな私が　遠くに見えた
ごめんね　わたしは天使じゃない
もう抑えることなんかできない
あなたへの思いが大きすぎて
言葉だけでは間に合わない...

ごめんね　今夜は　いい子だから
お月さまとおやすみなさい
ご飯を食べて　おふろ入って
あなたの肩が温かいうちに
わたしの中の　ちいさないのち
９年前のあなたと　同じ痛み
あすになれば　きっと出会う
もう一人のたからもの
だからお願い　待っていてね
もう独りじゃない　お姉ちゃんなの...

こんにちは
声かけてくれて　ありがとう
きっと　そうね…　きみが
私の最初のお友達
木枯らしの吹く朝に　初めて会った
赤い髪飾りの女の子
教室まで同じ道を　歩いている
赤い顔の僕　なぜだろう
そっと　名前書いてた
カバンのふたが揺れた...

細い手を下げて
キミを…とおせんぼ
大きな電車がくるから
大好きな人を守ってあげたいの
分かってね
お願い！にらまないで
もう少し…とおせんぼ
急行電車走り抜け　細い手が上がる
キミも歩き始める
またここで逢いたいな...

めぐカップのうた
一目見てから　君に夢中さ
とうとう僕の　おうちに来たよ
午後のコーヒー　一緒に飲もう
いま入れるからね
この日のために　買い込んできた
東急ストアの　一番高い豆
La La La...
その笑顔が　ただうれしくて
La La La......

ぼくの走るみち
（1）
目の前に続いている　1メートル67ミリ
このルートだけが　ぼくの走るみち
凍り付いたドアが開いて　今日も君が入ってきた
ちょっと荒っぽい吐息で　起こされるのはいつものこと
「おひさまが登ってきたよ！大きく背伸びしてごらん」
両手を空に　思いっきり上げた
花火のようなきらめき　...