歌詞とか気ままに書いていけたらなと思ってます。
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円柱状の機械。ガラスの壁には四角く切り取られたドアがあり、機械の操作で開閉するのだが、それが作動していないようだ。
ルカは大きく舌を打ち、もう一度ミクの名を呼ぶ。
「や…めて……。私の、歌……」
震える腕を持ち上げて、ふよりと宙に浮かぶ色とりどりの球体に手を伸ばす。
指先が赤色を捉えるよりも...VOCALOID-奪われた歌 1-4
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ガラス越しに二人の手が重なる。
部屋に満ちていた歌が止み、一瞬の静寂。
「何をやってんのよ、あんたは」
その後に、呆れと安堵の入り混じった複雑な表情で、女性が言う。ガラスに阻まれその声はくもっていたが、ミクの耳にはしっかりと届いた。
「うん、ごめんね。……ありがとう、ルカ」
心配をかけた謝罪...VOCALOID-奪われた歌 1-3
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ちょ う だ い ?
求められているのは、時の流れを知らない、「初音ミク」として動くこの身体。
カタリ、カタリ。震える、美しい声音を生む唇。血の通わないはずのそれが、心なしか青く見える。
頼りない口元を動かし、
「い…や……、いやっ! 嫌っ!」
ミクの、必死の拒絶。それを表示するように頭を...VOCALOID-奪われた歌 1-2
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1.
ビ――――― ビ―――――
ビ――――― ビ―――――
耳の鼓膜を強く打ちつけ、突き破らんとするけたたましい音。鳴り止む様子はない。
その音に掻き消されそうになりながら、人々が怒号に近い声を張り上げている。
「何だ?! 何が起こっている?!」
「エラーです!!」
「何かが彼女の中に侵入...VOCALOID-奪われた歌 1-1
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3.初音ミクの生徒会―ゴールデンウィーク計画
鏡音リン・レン、一年の双子を生徒会に迎えてから二週間。迫り来る五月。そして、学生にとって五月の大イベントと言えば、
「ゴールデン、ウィ――――――クっ!!!」
ぐわっと両拳を突...初音ミクの生徒会 3.ゴールデンウィーク計画
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2.初音ミクの生徒会―野菜ジュース
溜息の三重奏。
放課後の生徒会室。机にへばりつく二つの影と、椅子にもたれかかる一つの影。
「疲れたよぉぉ」
情けない声を出し、グリグリと机に額を擦りつけるのは、今年度生徒会長、初音ミク。
「休憩にし...初音ミクの生徒会 2.野菜ジュース
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1.初音ミクの生徒会―入学式
どこからかやって来る桜の花びらが、正門に立てかけられた看板にぶつかってヒラリと落ちた。
『新入生諸君、並びに保護者の皆様。ご入学おめでとうございます』
真新しい制服に身を包んだ生徒がきっちりと列を成す体育館...初音ミクの生徒会 1.入学式
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0.生徒会長初音ミク誕生
初音、と呼び止めたのは担任の教師だった。
ツインテールにされたくるぶしまで届く青緑色の癖のない髪が、彼女の動きに合わせてふわりと揺れ、美しい波を描く。
「はぇ?」
間の抜けた声を発し、キョロキョロと辺りを見渡...初音ミクの生徒会 0.生徒会長初音ミク誕生
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初音ミクの生徒会 設定
・初音ミク【生徒会長】
二年A組
8月31日生まれ
天然というよりはドジっ子。
人前が苦手で緊張しい。
・始音カイト【副会長】
三年C組
2月17日生まれ
ヘタレ。...初音ミクの生徒会 設定
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さよならなんて言わせないんだから
あなたより先に言ってやるわ
遊びはもう終わりよ
どこにでも行くがいいわ
さよなら
でも でもね
ホントはイヤなの
ヒトリはイヤなの
一緒に居たいの
離れないで...さよなら
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響き渡れ咆哮
勝者の雄叫び
敗者の慟哭
歪んだ世界の嘆声よ
肉塊が山をつくる
その頂上で笑う あなたはピエロ
泣き笑いの仮面をつけて
月を見上げてひとり笑う
ピエロは狂った世界の支配者
従わない者には裁きを...道化師
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君とふたり 夜の街
誰も知らないところで 愛を囁いて
そこは薄汚い路地
ふたりで居れば花園
さあ 恋をしましょう
隠れてふたり 秘密の恋を
改札くぐって
電車に乗って
ゆらり揺られて三十分
向こうの駅で 君に会える...月夜恋物語
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あなたには見えますか?
あたしの姿が
もう動かないあたしじゃなくて
あなたの後ろに居るあたしを見て
泣かないで 泣かないで
あたしは居るわ すぐそばに
泣かないで 泣かないで
ああ どうして 神様
あなたを抱きしめるカラダが欲しい
あなたの傍に居ます...魂の願い
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僕と君 君と彼 彼と僕
同じ人間なのに
同じじゃない 同じになれない
僕じゃダメなのかな
こんなにも君を Ah…
僕は君を 君は彼を
瞳に映して
ため息をついて
こころの中で 同じ言葉を呟くよ
本当は君に伝えたい...伝えたい想い
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あ、ヤバ
学校の授業 四時間目
科目は国語 静かな時間
そんな中 鳴りそうなあたしのお腹
ちょっと待って
もう少しだから
これが終わったら食べられるから
まだ鳴らないで
たまごやき
ウインナー...はらへり