タグ「和風」のついた投稿作品一覧(4)
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遅れ出(いで)た蝉が
焦がるるは一夏
かへり見すれば
玉響に過ぎ去りし刻(とき)を
繋ぎ止める花の跡
<B>
朧月夜の仄(ほの)灯り
糸を引く様な
研(みが)いた白刃...【和風曲】修羅ノ道
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<A>
只管(ひたすら)に求める渇望
顕(あらわ)になる醜い我執(がしゅう)
天を仰ぐ柔らな煙
椿模様の黒地の上に辷(すべ)らせる
<B>
消えた誰ぞを追うよりも
容易く甘美な最果ての宴
温(ぬる)い露 落とすその度々に
乞うのならば一度で満たそうか...相合煙管
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<A>
晦冥(かいめい)の新月よりも
白筋の光を乞い
今か今かと待ち侘びる
終焉(しゅうえん)の静寂(しじま) 花の宴
<B>
華やかを纏うのみ
なだらかに震える指先で紅を差し
緩やかな足音を求め
<サビ>...静寂の雪
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<A>
夜闇に棚引く雲の様に
裾を引きて急ぎ往く
はらり、扇を操りて
今宵も貴方を魅せませう(しょう)
<B>
隙間見える瞳は
捕えて離さず
弧を描くくれなゐは 一輪の椿の如く
早暁(そうぎょう)の鴉(からす)...紅女