<A>
晦冥(かいめい)の新月よりも
白筋の光を乞い
今か今かと待ち侘びる
終焉(しゅうえん)の静寂(しじま) 花の宴
<B>
華やかを纏うのみ
なだらかに震える指先で紅を差し
緩やかな足音を求め
<サビ>
手折る(たおる)花の名は知らず
捧げる宛もなく
温もりの上で踊らせる
いつかの遠い夢を見て
ただ待って居る
<A>
最後に交わした言葉も
今は忘却の彼方
寒椿(かんつばき)の香(こう) 漂い
黒髪乱れる 暁闇(あかつきやみ)
<B>
爪痕を残すのみ
宵月の裏側でその名をただ叫び
疾風(はやて)にこの心は逸(はや)る
<サビ>
掌に落ちた雪も
融(と)けて凛を忘れ
曖昧な中に消えて行く
その日をただ待ち焦がれて
ただ舞って居る
<サビ>
手折る(たおる)花の名は知らず
捧げる宛もなく
温もりの上で踊らせる
いつかの遠い夢を見て
ただ待って居る
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