投稿作品17作品
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エゴイスト蔓延る街で響かせる断末魔
抗えども袋小路
逃げて、追って、突き立てれば、花は散る
有明の月はないだろう
純黒に満ちる世界はナイトメア
落ちるビルの底、歪むまま、生贄の夜
揺れる水面、空、見えぬまま、亡骸の唄
濁った夢の幻に沈んでゆくだけだろう...生贄の夜
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碧いと嘆いた
この空と海の境界で
香る潮騒のセレナーデ[Flow]
砂場に残した
痕跡(かけら)が微かな答えでも
今は景色に染まって
いたいから
透明アゴニー
心の鍵は掛けたままで
零れた雫を...透明アゴニー
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触れた右手その感触を求めて僕は今も
一秒に満たない刹那的流星
願い事口ずさむ暇等ない、ない
あなたもいない、僕の
願い事はたった一つあなたと歩みたい
神様の決めた運命論は
所詮は机上の空論
僕の理想は壊せない
距離も(場所も)違う(だけど)
二人の時間は同じ、またどこかで...Promise
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頭を垂れて花弁を散らす乾いた大地に咲く花々
散りゆく命に捧ぐ鎮魂歌(レクイエム)虚無に還せれば救いか
神(創造主)も予想しない
混沌(カオス)の刻、打ち破れ
陽がまた落ちて浮世に蔓延る闇の者達の産声よ
騒ぎ立てるのは狂想なのかそれでも正義は捨てられぬ
欺瞞壊し、光あれと
伸ばしてきたこの腕で
悪意を...乱戦歌
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同じ色の無い時の欠片掬い
目を閉じ、感じて(い)る唯一無二の美しさを
爽やかに髪を撫でる風
香る懐旧の風
塵のように消えていく幾つもの夢幻が
時折顔、覗かせて感傷に浸らせる
「さよなら」より「また会う」とこの時を終わっていけば
何気の無い日々に輝きがあると知るだろう
生きていくうちに肥大化する願い
...Rem
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蒼穹の荒野、響き渡る唄
生きとし生ける者、その終焉の果てに
伽藍洞の弾倉に
込めた意志の強さで
打ちぬけ自尊心(プライド)は
得てして邪魔なだけ
鉄(くろがね)の器が在ればいい
それだけで
足が有るならば、馬など不要
操る方法に、時を割かないで...騒然のカウボーイ
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宛てなく転がるビー玉の軌跡を
眺めて浮かんだ意味のない微笑み
ガラス細工に似た生者の営み
もろく儚くも美しさ称え、目が離せない
彩(いろどり)優雅に幾何学模様の
線路を辿り、着いた場所ホライゾン
ケースにしまい込んだ透明な蛹
羽化する時を今も静かに待ってる
寂しさ紛らす淡き夢、幻
手探り過ごした幾何...サイレントシグナル
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指先から陰りたつ不安
形になり呑み込まれる欲望
雑踏に紛れ蠢く歪な幼虫
踏みしめてほくそ笑むのは誰
愛故に貪られる縁
偽りのない思いは他がためか
小さな唇で僕の首筋に触れ
溢れ出す血潮は見たことのない赤
撃滅しかできないくらいの感情で
起伏激しく情緒不安定になってしまう...Dear my...
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過去は戻らない思い出で留めて
行先未定の明日(あす)終着地は君次第
君を笑う奴なんて気にしないで
人々の数だけ生き方はそれぞれ
泣きだしそうになっても
心はね純粋に有りのままが良いよ
だから笑ってて
汗ばむ心臓の音をかき消さないで
それは合図だ君が望んだ
新しきfor the glory(フォオザグ...best treasure
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量子力学の域を超える可能性
信じあうことで生まれる絆は
光速を超え必ず君へと届くだろう
アインシュタインでさえ知り得なかった
かの地へと届ける根源人類はそれを愛と呼び
その深さはガルガンチュアに飲み込まれても
なお一層強く光り輝く
失われたのは希望か芽吹いたのは絶望か
託された選択は余りにも過酷、慟...Never ending universe
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移り陰るあの音確かに聴いていた声
忘れた頃急に頭を擡げる
だけど虫食いだらけ みにくいアルバム写真じゃ
あの時の空の色は 未だ変わらずに忘却の淵でさ迷う
名も知らぬ花が無造作に咲いた
見境の無い大地で
刻む足跡の数だけ人は
思い悩み生きていくのだろう
風が止んだから歩き出そうかな
胸を焦がす躊躇いな...風の咎人
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大気圏を見上げては数える
遠い星は今も煌めく
淡い故郷(ふるさと)に未練あるけど
例え無謀でもね行くだろ
火星木星にさよならして
安心不定のユニバース
背中を押す人たちが居なくても
それでも止まれない止まらない
どれだけ先の未来なのかは分からないけど
必ず行こう願いの果てに道を開け...Again universe
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聞いて散財してもいい
どうせいつの日か終幕が降りる風景だから
ねえ一杯貯金や我慢したけど
所詮はその内意味の無くなるガラクタでしかないから
満足したいの自分勝手でもいい
夢とか希望とか有りすぎても
困ることはない折角生きてるんなら好きにさせてよ
やり遂げたいの私がいた事実
その証明果たすまで死ねない...Rock for my life
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陽気に笑っている道化師が
愛想振る舞きながらジャグリング
僕はまだまどろみの中にいて
何が現実なのか分からない
仲のいい友達が参列し
金ぴか輝いているゴンドラで
夜空に花火が打ちあがったなら
ド派手なパレードは続いていく
空を飛んでたら
下にはたくさん黒い服着た妖精が見えた...キビトの子守唄
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白い羽浮かべた水面で佇む君
空、透き通るような静寂の夜に
今宵、その中心で弾くハープの音は
君を彼方へと誘う月夜のワルツ・プレリュード
やがて重なる日は遠くないだろう
偽りだらけの世界が真実で満たされれば
瞳に光宿し・・・
割れたガラスの破片
君は物憂げな表情で拾い集めていた
指の先に滲んだ赤い雫に...君に捧ぐ唄
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A
赤く染まる日は 甦る記憶と
吹ける秋風に 舞い落ちた理性
夕暮れ黄昏る 追憶の眼差しが
寂しさ交じりに 涙を滲ませていく
B
淡い夢、いつぞやのあの声は届かない
落日に消ゆ
サビ
ぱっと咲いた秋桜(あきざくら) ぱっと散った彼岸花...秋鴉