ブックマークした作品
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金髪が風にさらさらっと靡いたから、あ、やっぱり女の子なんだなー、なんてちょっと失礼な事を考えた。
俺は、難しい事を考えるのは苦手だ。
考え込むのも、好きじゃない。
でもきみはいつも、憂鬱そうにシャーペンを指先で回す。
俺はいつの間にか、教室に入ったらまずその姿を確認するようになっていた。
<私的メラ...私的メランコリック Boy's side
翔破
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カーテンが風にそよぐ。
温かくなり始めた太陽の日差しをほんのりと感じながら、私はじっと前を見つめた。
ひらひら、と斜め前の金髪が風にそよぐのをそっと視界の端に入れながら、5時間目の気怠い授業を聞き流す。
「えー、この時元の価格をXとするなら、個数が四割増、価格が二割減であるので…」
別に、見てない。...私的メランコリック Girl's side
翔破