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一枚のポストカードに綴り始めた僕らの思い出
書き連ねていけばそのうち忘れられるような気がして
虫眼鏡が欲しくなるほど小さな文字で埋められるスペース
あぁなんだ、意外にも思い出とやらは数が多いものだ
終わった恋の記憶を
ひとり噛み締めながら
走らせたペンが紡ぐ
ポストカード・レター
誰に宛てたものでも...

流れる雲が 速度を上げて
早く！早く！と夏を呼ぶ
夕暮れグラウンド 響く快音
高く！遠く！へ夢運ぶ
追いかけ続けた いつの日も
その背中は明日を信じてた
白い夢は君の想いを乗せて
青い空を切り裂き走る
歓声沸くスタンド 鳴り響くメロディー
全てが今、君のために...

安い台詞のあとに
「愛してる」なんて常套句
流れゆくのはいつの世も
見せかけばかりのアイノウタ
右から左聞き流して
解ったような顔で頷いてみせるの
笑えないピエロならいっそ
その仮面剥ぎ取って
どうせ向き合うなら素顔で
美辞麗句は抜きにして...

込み上げる愛しさ全て
伝えられたら迷いもなくなるのに
背中越し震えてた声
雨音に混じる「さよなら」
キスをする瞬間に躊躇い
繋いだ手を衝動的に振りほどいた
頬伝う涙気付かないフリをして
背を向けた振り払えない
過去に怯えて
藻掻けば藻掻くほど...

知らないからね！恋しちゃっても
そういう態度が、あたしをどんどん
その気にさせるんだから！
誰にでも
優しいキミだけど
誰とでも
ハグしたりしないでしょ？
いたずらな
笑顔を向けないで
ドキドキが...

何を沈めているの？
紅い沼のほとり
俯く人に訊ねる
「愛した人との思い出を」
この沼の底には
数え切れぬ思い出が沈んでいるわ
思い出達は混じり合い、
二度とあなたに還らない
何を沈めているの？
紅い沼のほとり...

肩揺らして 袖ひらひら
髪なびかせ くるり踊るの
腰揺らして　裾ひらひら
笑み貼りつけ　くるり踊るの
そして廻りゆくでしょう
終わらない仮面舞踏
垂れた糸に吊られて
紡がれるお伽噺
夢まどろみ　心酔わせて
花散らして　行方解らず...