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幸い 可視出来ない 未来
嘘っぱちばかりを吐いた
精一杯息をはいた...

Weep

イズレ

イズレ

全て夢の中の世界。過去の記憶と未来の記憶。
※始めてこういうの書くのでわかりづらい点があったらすみません。


"私の恋は終わった。あなたは消えてしまった。"

「・・・・?」

目覚めた場所は、どこか分からない夢の世界。
淡く薄れゆく悲しい記憶の中、
あなたと私の優しい嘘の言葉と
終ってしまう前のあなたとの記憶が一気にフラッシュバックした。

すると、辺り一面にあなたとの思い出が欠片となって散らばっている。

その中で「誰かを失った時には笑って欲しい」そんなあなたの言葉を見つけて、
私は、心の中の痛みが消えるように願った。
「未来では消えているから大丈夫だよ。」とそっと告げると、
欠片は雫となり消えた。

「他のも見返えそう」
そういって私は歩き出す。
「そういえば、今まで嘘ばっかり言ってたなぁ。」
「『予定があるから』とか『仕事が忙しいから』とか。
些細な事なのに、なんだが悲しい。

「この真っ白な世界なら、あなたをもう一度見つけられるかも知れない。」私は、ただひたすら走った。
あなたの手の温もりを求めて。

だけど、あなたはいない。走り疲れた私は立ち止まった。
「感触は覚えている。もう一度、思い出そう。あなたと私が約束した世界へ行くために。」

私は、自分の感情を壊した。
壊した欠片はバラバラになり、私はこの記憶の欠片の中に閉じ込められた。
「これでいいんだ。あなたが消えてしまう前の世界にいるもの。」

当てにならない始まらない未来だとしても。少しでもあなたに会えるなら。。。

目にも止まらない早さで過去に戻っていく中、後ろから声が聞こえた。

「僕の記憶だけ残してくれたら、もう充分だよ。未来で会おうね。」

そっと肩を押されたと同時に私は目を開けた。
そうだ。約束したのは『あなたを忘れない事』だった。

※夢の中での出来事なので、時系列がわかりにくくすみません。
※動画にもありましたが、確かに夢オチです。