歌詞・カードジャケット作品

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プラスチックエイジ ガールズ 

ほさけん

ほさけん

2023.11.25 rev.2.2 テンポアップ、音質/音量調整。

遠い遠い未来の考古学者たちは、私達の時代のことを何と呼ぶことになるのでしょうかね? そんな未来の若き考古学者の情熱をミクさんに歌ってもらいました。

<ミクさんちょっとそこは…>
ミクさんに自然な発声をしてもらうため前回述べたアクセント以外の調声項目として「きっと」の発音を例にすると、この場合の「き」は単純に子音+母音の(ki)ではないという点もあります。つまり、母音の(i)が限りなく発音されない傾向にあるということです。
これは「希望」の「き(ki)」と比較して発音すると(i)の違いがわかると思います。この点は歌唱スタイルメニュー中のディケイと子音の長さで適正なところを探すようにしています。同じような発音変化のある単語は、例えば「そして」の「し」や「もっと」の「も」など他にも多々あります。

メロディの音高の動きが言葉に合っていれば良いのですが、時にはメロディ優先で無理な音高アクセントに載せなければならない場合もあります。1を音の高さが低い、2を中間、3を高いとした場合、「321321」の音の並びに「月の光」という歌詞を載せると、少なくとも関東圏の発音では無理があります。
そこでアクセント調整で「LHLLHL」としてやります。「ミクさん、そこの所はこんな風にアクセントを変えてみてください」と指定しているわけです。さらにディケイにより月の「つ」や光の「ひ」の発声を短く、「き」や「か」の発声を長くする、また子音の長さにより調整する等の強調の工夫が必要かもしれません。これらの調整をしても「月」も出ないし「光」も差さないとなるとメロディを変える必要がありそうです。
このような単語の音高の動きに曲が合っていない有名な例としては「蛍の光」の出だしのところがあり、「ほたる の ひかり」が「122 2 321」という音高の動きをしていて、かなり無理しています。ほたるの「た」やひかりの「か」を強調して歌うことで何とかごまかしているようです。「世界に一つだけの花」もそうで、実は違和感のある音高の動きを要求されますが、さすがにプロは、どう発声すれば良いか心得ていて難なく歌いこなされてしまいます。