緑の髪は 風になびく
静かに揺れる コーンフラワー
予言者みたいに 僕らはしゃべる
はかない夢 過去たちの
ピックアップの 揺れる座席
白く乾いた 道は伸びる
石ころみたいな 僕らの言葉
君は きっと笑うだろう
青い空の 中に溶ける
笑い声は 風のよう
遠い昔へ 遺跡の過去へ
語りかける 思いを向ける
それが ピースの一つなら
いつかわかる
今日も
乾いた 風の中
台地へと 登って
遠い時代の 夢の世界は
僕らのそば 埋もれている
聞こえるよ 耳をすましてみれば
世界はいま 歌い合ってる
あの娘たちは 光輝く
違うかな?
ひとつの思い 追いかけてる
なくしたピース 見つかるなら
乾いた海 メーサの上へと
日差しは暑く 注ぐよ
物語は 組み立てられ
続く この世界へと
光の海は 沖へ伸びる
静かに寄せる 時の予感
思い出みたいに 手にするものは
くすんだ夢 過去からの
風は思いを 砂に埋めて
朱く乾いた 砂は歌う
貝殻みたいな 朽ちたデバイス
君は 答え探すだろう
青い海は 過去に消えて
白い鳥は 歌わない
遠い昔に 遺跡の過去に
語りかける 思いを向ける
それが ピースの欠片なら
きっとわかる
いつか
時代は 過ぎ去って
砂の中 きらめく
遠い時代の 夢の世界は
光子の中 埋もれている
聞こえるよ 光の渦の中に
この世界に 歌い掛けてる
あの娘たちは 今も輝く
そうだよね?
ひとつの問いは 砂に埋もれ
プラスチックの 地層の中
乾いた海 枯れた大地は
いま あの娘たちの面影
物語は 時のかなた
続く この世界へと
00:00 / 04:15
プラスチックエイジ ガールズ
2023.11.25 rev.2.2 テンポアップ、音質/音量調整。
遠い遠い未来の考古学者たちは、私達の時代のことを何と呼ぶことになるのでしょうかね? そんな未来の若き考古学者の情熱をミクさんに歌ってもらいました。
<ミクさんちょっとそこは…>
ミクさんに自然な発声をしてもらうため前回述べたアクセント以外の調声項目として「きっと」の発音を例にすると、この場合の「き」は単純に子音+母音の(ki)ではないという点もあります。つまり、母音の(i)が限りなく発音されない傾向にあるということです。
これは「希望」の「き(ki)」と比較して発音すると(i)の違いがわかると思います。この点は歌唱スタイルメニュー中のディケイと子音の長さで適正なところを探すようにしています。同じような発音変化のある単語は、例えば「そして」の「し」や「もっと」の「も」など他にも多々あります。
メロディの音高の動きが言葉に合っていれば良いのですが、時にはメロディ優先で無理な音高アクセントに載せなければならない場合もあります。1を音の高さが低い、2を中間、3を高いとした場合、「321321」の音の並びに「月の光」という歌詞を載せると、少なくとも関東圏の発音では無理があります。
そこでアクセント調整で「LHLLHL」としてやります。「ミクさん、そこの所はこんな風にアクセントを変えてみてください」と指定しているわけです。さらにディケイにより月の「つ」や光の「ひ」の発声を短く、「き」や「か」の発声を長くする、また子音の長さにより調整する等の強調の工夫が必要かもしれません。これらの調整をしても「月」も出ないし「光」も差さないとなるとメロディを変える必要がありそうです。
このような単語の音高の動きに曲が合っていない有名な例としては「蛍の光」の出だしのところがあり、「ほたる の ひかり」が「122 2 321」という音高の動きをしていて、かなり無理しています。ほたるの「た」やひかりの「か」を強調して歌うことで何とかごまかしているようです。「世界に一つだけの花」もそうで、実は違和感のある音高の動きを要求されますが、さすがにプロは、どう発声すれば良いか心得ていて難なく歌いこなされてしまいます。
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想