歌詞・カードジャケット作品

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【高飛車なピエロ6】賢者のヴァーミリオン

有月 仮字

有月 仮字

人ならざる者を追うために、作り出された人ならざる者。彼が心を手に入れたとき、全てはもう終わっていた。
夢魔から助けた少女は時狂いの錬金術師に拐かされて、夢から覚めた時彼女の現は悪夢へ変わる。
夢魔・高飛車ピエロを追いかける墓場警察の刑事の歌。

錬金術ソング。
今回は解説しないとわからない歌詞になりました。
水銀+硫黄で赤い顔料バーミリオンが出来る。
でも水銀+硫黄は賢者の石を作るものでもあり。
その二つを錬金用語で別の言葉に置き換えまくった歌。水銀が月で緑の獅子で白い女、硫黄が太陽で赤の獅子で赤い男で赤い王。

レッド刑事が二十四年前にマルガレーテ(女王に似たミディアに似た、ファウストが愛したグレートヒェンに似てる少女)を高飛車ピエロから助けたて惚れられたんだけど、錬金術で生まれた彼は感情を理解できないかつ、悪魔殺すために作られた自然の摂理に背いた存在として彼女の気持ちに応えなかった。そこを悪魔の惚れ薬で創造主である錬金術師に彼女を掻っ攫われてしまう。少女は子を宿すが、時間に逆らい生き長らえてる男との間には、時の神の怒りにより絶対に生きて子供が生まれる事はない。薬が切れた少女は現実に絶望して水銀を飲み続け、再び夢魔に出会い死の誘惑に負け命を落とす。
そこから二十四年前の使い魔マルガレーテ&高飛車ピエロvsレッド刑事&ファウストの戦いが始まり、最終的に使い魔は主人を庇って消滅してしまう。
最愛の人を自分の手で永遠に消してしまった刑事は、感情を理解。使命ではなく自分の意思で打倒高飛車ピエロを誓う。そして二十四年後、変わらない刑事の前に、失った少女と同じ顔の少女ミディアが現れる。
彼は彼女が何者だろうと守りたいと願うのだった。
(新曲のストーリー)