歌詞設定作品

S
花を飾り 艶(あで)やかな 貴女を 想えば
天(あま)つ空事 心に沁みて まだら 色を変える
流れゆく 時に 焦がれては 恋時雨
ひとひらの 想いさえ たなびいて 枯花(かれはな)模様
A
蝉時雨の 調べと 星月夜(ほしづくよ)は
貴女慕ぶ(しのぶ) 此の心 移ろい知れずに 縫い止めゆく
此処で...

天つ空事、花纏いし君。

太田PoN太

太田PoN太

想いを通わせ合った美しい貴女は、遠くこの身の及ばぬ土地へ嫁ぎました。
もう触れ合えないなら、せめてつかの間の時、貴女を想い詩を読みましょう。

という感じの内容です。(もっと簡単に失恋ソングと言え…!)
また調子に乗って雅言葉、大和言葉を多用しております。
でも和ロックということで、使い方はカジュアルにしました。

昔は今と違って自由恋愛ではなく、親が決めた相手と婚姻するのが主流でしたから、
想い合っている二人でも、お別れするほかない事もあるでしょう。

ザックリとした言葉の解説(比較的わかりやすいのは除きます…多すぎた…)

天つ空事…天つ空と、空事を合わせた言葉。天つ空…遠くかけ離れたこと、縁がないこと
星月夜…ほしづくよ。とても明るい星夜。
慕ぶ…なつかしむ、遠い日を思う
移ろい知れず…今も変わらず。移ろうことを知らない。
仄暮…ほのぐれ。空が少し暮れてきた頃。
夕星…ゆうづつ。西の空に見える金星。明星。
悠久…永遠のように長い時間
藍微塵…あいみじん。勿忘草の別名。花言葉は「私を忘れないで」「誠の愛」。
可惜夜…あたらよ。明けるのが惜しいほど綺麗な夜。
青時雨…あおしぐれ。青葉の露のこと。
花の袂…華やかな装いのこと。