S
花を飾り 艶(あで)やかな 貴女を 想えば
天(あま)つ空事 心に沁みて まだら 色を変える
流れゆく 時に 焦がれては 恋時雨
ひとひらの 想いさえ たなびいて 枯花(かれはな)模様

A
蝉時雨の 調べと 星月夜(ほしづくよ)は
貴女慕ぶ(しのぶ) 此の心 移ろい知れずに 縫い止めゆく
此処で独り 仄暮(ほのぐれ) 霞む空に
夕星(ゆうづつ)より 瞬けと 想い深し 君は遠し

B
悠久より 永遠より 二人 居た刹那を 藍微塵(あいみじん)に揺らして 色鮮やかに
曙より 可惜夜(あたらよ)より 二人 居た刹那を 藍微塵(あいみじん)をあやして さあ

S2
花を纏い 艶(あで)やかな 貴女を 想えば
天(あま)つ空事 心に沁みて まだら 色を変える
ゆるやかな 時に 焦がれては 恋時雨
ひとひらの 想いさえ たなびいて 枯花(かれはな)模様

A2
青時雨(あおしぐれ)の しるべに 咲く貴女を
思い返す 此の心 虚ろにまどろみ 縫い止めゆく
此処で独り 八雲(やくも)に 映える空に
蒼穹より 輝けと 想い深し 君は愛し

B2
悠久より 永遠より 二人 居た刹那を 藍微塵(あいみじん)に揺らして 声高らかに
花露(はなつゆ)より 新た夜(あらたよ)より 二人 居た刹那を 藍微塵(あいみじん)をあやめて さあ

S3
花の袂(たもと) しとやかな 貴女を 想えば
天(あま)つ空事 心に沁みて まだら 色を変える
あたたかな 時に 焦がれては 恋時雨
ひとひらの 想いさえ たなびいて そよぐ

C
満ちては欠けゆく 月夜に 流(なが)る涙花(なみだばな)
いくつも 綴り積る 想いを仕舞い 哀に染めゆく…

S4
花を纏い 艶(あで)やかな 貴女を 想えば
天(あま)つ空事 心に沁みて まだら 色を変える
ゆるやかな 時に 焦がれては 恋時雨
ひとひらの 想いさえ たなびいて 消えゆく

S5
花色(はないろ) たおやかな 貴女を 想えば
天(あま)つ空事 心に沁みて まだら 色を変える
貴女との 時に 焦がれては 恋時雨
ひとひらの 想いだけ たなびいて 空へとけゆく
枯花模様 今 散りゆく…

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S
はなをかざり あでやかな あなたを おもえば
あまつそらごと こころにしみて まだら いろをかえる
ながれゆく ときに こがれては こいしぐれ
ひとひらの おもいさえ たなびいて かれはなもよう

A
せみしぐれの しらべと ほしづくよは
あなたしのぶ このこころ うつろいしれずに ぬいとめゆく
ここでひとり ほのぐれ かすむそらに
ゆうづつより またたけと おもいふかし きみはとおし

B
ゆうきゅうより えいえんより ふたり いたせつなを あいみじんにゆらして いろあざやかに
あけぼのより あたらよより ふたり いたせつなを あいみじんをあやして さあ

S2
はなをまとい あでやかな あなたを おもえば
あまつそらごと こころにしみて まだら いろをかえる
ゆるやかな ときに こがれては こいしぐれ
ひとひらのおもいさえ たなびいて かれはなもよう

A2
あおしぐれの しるべに さくあなたを
おもいかえす このこころ うつろにまどろみ ぬいとめゆく
ここでひとり やくもに はえるそらに
そうきゅうより かがやけと おもいふかし きみはいとし

B2
ゆうきゅうより えいえんより ふたり いたせつなを あいみじんにゆらして こえたからかに
はなつゆより あらたよより ふたり いたせつなを あいみじんをあやめて さあ

S3
はなのたもと しとやかな あなたを おもえば
あまつそらごと こころにしみて まだら いろをかえる
あたたかな ときに こがれては こいしぐれ
ひとひらの おもいさえ たなびいて そよぐ

C
みちては かけゆく つきよに ながるなみだばな
いくつも つづりつもる おもいをしまい あいにそめゆく

S4
はなをまとい あでやかな あなたを おもえば
あまつそらごと こころにしみて まだら いろをかえる
ゆるやかな ときに こがれては こいしぐれ
ひとひらの おもいさえ たなびいて きえゆく

S5
はないろ たおやかな あなたを おもえば
あまつそらごと こころにしみて まだら いろをかえる
あなたとの ときに こがれては こいしぐれ
ひとひらの おもいだけ たなびいて そらへとけゆく
かれはなもよう いま ちりゆく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

天つ空事、花纏いし君。

想いを通わせ合った美しい貴女は、遠くこの身の及ばぬ土地へ嫁ぎました。
もう触れ合えないなら、せめてつかの間の時、貴女を想い詩を読みましょう。

という感じの内容です。(もっと簡単に失恋ソングと言え…!)
また調子に乗って雅言葉、大和言葉を多用しております。
でも和ロックということで、使い方はカジュアルにしました。

昔は今と違って自由恋愛ではなく、親が決めた相手と婚姻するのが主流でしたから、
想い合っている二人でも、お別れするほかない事もあるでしょう。

ザックリとした言葉の解説(比較的わかりやすいのは除きます…多すぎた…)

天つ空事…天つ空と、空事を合わせた言葉。天つ空…遠くかけ離れたこと、縁がないこと
星月夜…ほしづくよ。とても明るい星夜。
慕ぶ…なつかしむ、遠い日を思う
移ろい知れず…今も変わらず。移ろうことを知らない。
仄暮…ほのぐれ。空が少し暮れてきた頃。
夕星…ゆうづつ。西の空に見える金星。明星。
悠久…永遠のように長い時間
藍微塵…あいみじん。勿忘草の別名。花言葉は「私を忘れないで」「誠の愛」。
可惜夜…あたらよ。明けるのが惜しいほど綺麗な夜。
青時雨…あおしぐれ。青葉の露のこと。
花の袂…華やかな装いのこと。

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投稿日:2017/04/15 05:55:24

文字数:1,928文字

カテゴリ:歌詞

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