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「ロミオとシンデレラ 外伝その七【ある日のアクシデント】後編」の創作に利用した作品
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図書館に着いたわたしは、座席に座ってひとしきり勉強した。集中しきっていたため、時間の経過に気づかず、気がつくと閉館の時間になっていた。いけない、もう外は暗くなりかけている。荷物をまとめ、わたしは帰路についた。 帰り道では、行きのような妙な人に遭遇することはなく、家まで真っ直ぐにたどり着いた。玄関...
ロミオとシンデレラ 外伝その七【ある日のアクシデント】後編
目白皐月
なんか、新井素子の小説『ひとめあなたに……』の中の、「走る少女」のエピソードみたいになっちゃいましたね。新井素子は今も昔も大ファンで、大きな影響を受けた作家だから、仕方ないかなあ。 一人称の何が厄介って、「語り手の認識の外にあることは書けない」ってことなんですよね。書き手である私が幾ら認識していても、ルカさんが気づいてないことは書けないんです。 だからこの作品は、オブラートに包んだような感触になってしまっています。何せこの話の語り手であるルカさんは、自分で自分がわかっていないから。幼少期に受けた虐待で、性格が歪んだまま成長しているので、なんだかもう手の施しようがない気がする……。