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「ロミオとシンデレラ 第十五話【その耳に届くただ一つの調べがあれば】」の創作に利用した作品
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お母さんはまだ心配そうだったけれど、わたしはもう大丈夫と何度も言って、この日は学校に行った。 学校に着いて教室に入ると、わたしはいつものように持ってきた本を広げた。そう言えば、この本は何だったっけ……。思わず本の表紙を確認してしまう。ガルシンの短編集だった。……なんでこんな本、持って来ちゃったん...
ロミオとシンデレラ 第十五話【その耳に届くただ一つの調べがあれば】
目白皐月
この作品は一人称で書かれているので、当然、キャラクターごとに持っている情報量に違いがあります。よって、リンの知っていることを他のキャラが知らなかったり、その逆もあります。 何が言いたいのかというと、あるポイントにおいてリンは事実を正しく認識していないということです。本筋とは直接関係ない部分ではありますが。 作中でリンが読んでいる作家、ガルシンですが、私は小学生の時に、児童向け文学全集に収録されていた、彼の『信号』という短編小説を読んで、一週間ぐらいひどく落ち込みました。要するに、そういう作家です。ただし名作だとは思います。 どんな作品書くの? という方はこちらをどうぞ。ただし私みたいに落ち込んだとしても、保証はしません。 http://www.aozora.gr.jp/cards/000340/files/48128_34445.html (本当は、『信号』にリンク貼りたかったけど、ここには収録されてないんですよね……)