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融ける時間

ほさけん

ほさけん

融ける時間  
ダリとダリの作品のイメージから曲にしてみました。子供時代のトラウマというのかPTSDというのか、大人になっても時々心の深いところから表に出てきて良くも悪くも、その人の人生に影響与えるもののようです。

<ミクさん、ちょっとそこは…>
ボーカロイドをやるようになって気づかされたのは、我々は発声において意識せずに随分と複雑なことをやっているのだということです。
例えば次のような場合はどうでしょうか。「あのハシ(橋)のハシ(端)をハシ(走)るハシ(箸)をくわえたハシ(嘴)細鴉」。実際に声に出してみると同じ「ハシ」という発声であっても後に続く助詞なども含めて、言葉に合わせて微妙にイントネーションを変えて発音していることがわかると思います。ちなみに、イントネーションを逆にして発音すると関西風にもなるし関東風にもなります。

次の例は人間にとって難しいことではありませんが、ボーカロイドを始めたころは例えば歌詞入力して「私は自由な女の子 あなたへ伝える」と歌ってもらったとすると「は」や「へ」のところで度々笑わせてもらいました。ついつい通常の文章作成の習慣で「は」、「へ」と入力してしまうのです。ミクさんは文章としては認識してくれないのですね。

ミクさんに人の発声に近い自然発声をしてもらおうとすると色々と工夫が必要です。例えばこんなのはどうでしょうか。音符の”♩♩♩”に「そらの」と言葉を載せるとすると。この場合は何もしなくてもほとんど違和感なくミクさんは歌ってくれます。ところが「きっと」を載せるとどうでしょうか? 「き△と」(△は無音)と発音されると何か強く念押しされているようですし、人はこうは歌わないだろうと思います。「きいと」や「きーと」は、やはり変です。
そこでより自然に聴こえるように音符を調整して”♩.♪♩”として「きっと」としてやります。「き」を長く発音し「っ」の無音部を短くしてやります。音符の長短は曲調や前後の関係から更に細かく比率を変える必要があるかもしれませんが、「ミクさん、ちょっとそこは、こうしてみたらどうでしょう」と工夫して指示することで、より自然に歌ってもらえるようになります。