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「百年桜」の創作に利用した作品

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〔字幕〕
この街にひっそりと語り継がれる
『百年桜』の云い伝え――
桜の老木の根元に
亡くした想い人の骨灰を撒くと
百年後、その桜に魂が宿るそうだ。
桜は再び巡り逢う日を待つかのように
百年、千年と鮮やかに花を咲かせるという。
A1(11 6-7 11 11)
春を迎え思い出す...

百年桜

唄界

唄界

百年桜となって、あなたを待っている。
あなたを想って咲き続ける。


ずっと桜をテーマとした幻想奇譚を書きたいと思っていました。
mish,さんに「桜をテーマとした和風歌詞を」というお話とデモをいただき、長年抱いていた願いを叶えさせていただきました。


時代設定としては江戸(ほぼ幕末)~明治。
いろいろと当時の文化などを資料館や書籍で勉強したものの、今回は“幻想奇譚”ということで、具体的な職業などが出てることがなかったため、役立てることができなかったです。
よって専門知識の面での解説ができません。寂しいです。


直接テーマの参考にはしませんでしたが、
梶井基次郎「桜の木の下には」、夏目漱石「夢十夜」のうちの一夜目みたいなものをという意識はありました。
自分でストーリーを考えたかったので、オマージュ作品にならないよう考えて作りました。
ただし“百年”というキーワードであるとか、桜に灰を撒く→死体を埋めるという行為はこれらの作品で培ったものと言えます。


内容は先に述べました幻想奇譚。
そして最近研究中の“純粋(オーソドックス)でない恋愛もの”。
普通に同じ時間軸で、直接的な恋愛をするものでなく、少し捻ったものをやっていきたいと思っています。個性を持たせる、といいますか。

生前交わした“百年桜”の契りをめぐって、
時をこえた絆が、桜が二人をまた巡り合わせる。そんなお話。
最初は、ラストは「いつか来世は人としてまた結ばれよう」という願いを込めて終わるものにするつもりでしたが、そうすると「ずっと咲き続ける桜」の意味が薄れてしまうように感じて軌道修正しました。
「いつか人として二人は幸せになるだろうな」というのは、歌詞に書かれていないその先を、視聴者の方々が思いを巡らせていただければと思いました。