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【Aメロ】 許されぬ傷(つみ)負いに きみは旅に出る 鳴りやまぬ涙(おと)気づき きみは足止めた 【Bメロ】 私にすこしだけ時間をください 【サビ】 きみを求めて 舞い降りた 白銀の結晶 刹那に積もり...
雪月
パレェド
あるところに、男がいた。 その男は国からの命令で、戦争に行くことになっていた。 無視したい気は満々だが、国に逆らえば命はない。男は仕方なく、戦に出向くために駅に向かう。 と―― ぽつり。 どこからともなく、雫が一滴、男の頬に触れた。 なぜだかその雫が、「いかないで」と言っているようで、男は思わず足を止めるのであった。 これはあまり関係のない話だが、男が戦場に赴いたあと、町には記録的な大雪が降ったそうだ。 まるで、男を探すかのように―― やがて、男のいる軍は追い込まれた。 兵士の数の差は歴然。勝てるはずがないと、軍は白旗をあげた。 男は、その旗を眺め、生き延びられたことに対する喜びと、勝てなかった悔しさを噛み締めた。 そのとき、 だった。 ぱん。 かわいたおとが、した。 男がその音の正体に、そして自身になにが起こったのかを理解したとき、すでに男の身体は地面に横たわっていた。 周りの兵士が、それを茫然と見やる。 だれもが動くことをやめたとき、代わりというかのように、雪が舞い始めた。 男は、徐々に意識が遠のいていくのがわかった。 最期だというのに、悲しくないのは、寂しくないのは――この、温かい雪のおかげだろうか。 まるで、自分をかばうかのように、降り積もる雪。 男は最期の力を振り絞り、友人にこう告げた。 ――おれのことは、ほうっておいてくれ。 ――このまま、ここにいさせてくれ。 そして、男はゆっくりと目を閉じて、 春風に人々が喜ぶ中。 雪の中から、死体が発見された。 ひとつは、その格好から兵士だと見当がつけられた。 しかし、もうひとつは――兵士を抱くようにして死んでいる女の正体は、だれにもわからなかった。 といった話をイメージ。小説はあとから書いたなんてそんなことry 戦死した男の人と、雪の化身。 こういう話が本当にあったら、ロマンティックだとも思うけど、それ以上にホラーだと思うのは自分だけでしょうか。 それにしても、カテゴリに歌詞+小説とかあればいいのに。