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「【KAITOで】人植物【パラレル歌詞物語】」の創作に利用した作品
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1. 博士はずっと水をあげていた、口笛を吹きながら。 博士はずっと様子を見ていた、話しかけたりもして。 「まだ咲いてないね。」 博士はずっと夢を見ていた、この花の目が開(ひら)くのを。 2. ある日博士が部屋に入ると、花が歌っていた。 いつも口ずさんでいた曲。博士の子の好きな曲。 「目はまだ開(あ)...
【KAITOで】人植物【パラレル歌詞物語】
月條現矢
人植物の物語。 人植物の固定設定ではなく、人植物を題材とした話の一つ。 標本 http://piapro.jp/a/content_list/?view=image&tag=%90l%90A%95%A8 * 5/26:内容補足 昔、博士は軍の研究所に所属しており、植物からの人造人間を作る研究に従事させられておりました。食事もいらず、従順で、補充のきく兵隊とするために。 しかしある日、博士の息子が戦場で死んだことを聞き、戦を憎み、また、もう何もかもが抜けてしまったような心持ちになった博士は、研究の場所を軍の施設から移すことを願い出て、そしてしばらくしたころ、研究は頓挫したと報告しました。まだ研究は続けていましたが。 息子をよみがえらせたいという思いではありませんでしたが、しかし、いつしかある実験体が我が子のように思えてきて、その一つを自分の支えにして研究を続けてきました。 停戦されてもなお、実験体は目を覚ましませんでした。 しかし、その停戦の約束が破られようとするある日、その実験体、花糸[カイト]がようやく目を開けました。 * 実は漫画で考えてました。描けないのに…。カイトが目を覚ますまでの水やりはコップで口に飲ませるとか、色々考えているのに。こんな場合、博士の外見とかどうすべきなのか。そんなわけで、漫画を描いてくださる方はいつでも絶賛募集中です。 目を覚ますまでの、夕方に歌を歌い始めて夜に咲くというのは、月下美人のように。夕方に強い芳香がしはじめ、夜に咲くらしく。 この話では撃たれるのは博士でしたが、カイト版もあります。 この話でも、「花は、さびしいと枯れちゃうんですよ」と言ってから博士の息のあるうちに色々施してカイトがいなくなる版や、一緒に部屋で息を引き取る版や、いろいろ考えられるんです。というか、まずカイトが喋れる版もあるんです、というか最初はそのつもりでした。ノリで、歌えるけど喋れないということにしましたが、できれば、喋れてぐだぐだのほほんとした生活を送っているところも書きたかったです。「マスター紅茶の葉っぱ切れてますよー」とか! この話ではカイトは植物を操れるようにしていますが、操れないのもいいです。植物からできた人間、というだけの。 つまり人植物は人と植物の融和というだけのフリーダム!夢広がる!いろんな人の人植物が見たいです!