タグ:ひっそり曲募集
11件
遅刻しそうで飛び乗った満員電車は
特急列車で降りるとこ止まらない
遅刻決まりだな
一つ前の駅で降りて走り出す私
先生が遅れることを願う
そんなこと多分ないよ 知ってる
遅刻して開けた教室のドア
皆が私を見る
照れ隠しに「おはよう」言うけど
やっぱり恥ずかしいよ...全力疾走
熾稀
昔遊んだ遊園地は
今はさびれて客はいない
誰も知らないこの日常
あとどれくらいあるのかな
古びた 乗り物たち
無人で 動いている
昔は 人気だった
はずなのに 今は
ギイギイと 音をたて
もう来ない 人を待つ...ネバーランド
熾稀
ゆらゆら そよ風に乗って 彼方へ飛んでく たんぽぽの綿毛
最初に 傍にいた皆 風が吹く度に 離れて行った
それぞれ 初めて見る世界で
まだ見ぬ 景色を夢に見てる
君はどこに降り立つの? 私はそうささやいた
いつの日か このあての無い旅路が
終わった時 君はもう一人前
雨とか 風に曝されて ボロボロな...たんぽぽ
熾稀
見送った背中にかける 言葉がわからない
見えなくなるまで見つめて ポツリと「さよなら」
いつどこでボタンをかけ間違えたのかな
ただ失いたくなかっただけ
本気で愛していたからこそ大切にした
だけれど生まれるのは虚しさで
いつだって自分を抑えて 嘘を演じていた
そうすれば君といれるって思ってた
愛おしい...背中あわせの愛
熾稀
欠けた 月だけが夜の空を照らし
あらゆる 影を妖しくひきたてる
風が 突然吹いて闇に溶けて
旅する 風はもう僕には見えぬ
消えゆく風に君の姿を重ね
足は見えぬ鎖が強く巻き付く
僕はただの 旅をしてる
故郷を 逃げだした根無し草
心だけは 君の中に全部残して
葉先 揺れてる方向に進んで...旅人
熾稀
誰かが飛ばしたシャボン玉を 寂しいねと君は言ったけど
でもね確かに触れるだけですぐに 消えちゃうけど
次々と流れていくでしょう 消えてしまう悲しみだけじゃなく
新しく生まれ続いてく ものを供に見つけよう
僕たちにはまだ 知らないことたくさんある
よく探したら きっと楽しみも隠れてる
楽しみを見...シャボン玉
熾稀
誰かが叫ぶ 私の名を 初めてなのに懐かしい
ふと視界がぼやけてくる 触ってみたら熱い涙
悲しくなんか ないのに
溢れてくる想い雫
地面へと落ちて 小さな跡を残し消えてく
声は風にかき消されもう聞こえない
真(まこと)か嘘か分からなくても
朝日が見せる夢であっても
確かな今の手触り信じ
無言で叫ぶ 名...名も無き声
熾稀
あの時失った 大切なものが今
黒き鎖となり 私を縛る
遠い記憶のドア 開くと
嫌いな紅い色 幸せな日常を染める
今でも時々 夢に出てくる
何もなかったように廻る
世界を憎んだ 日常に
牙を 向いて 生きる
憎しみが晴れれば 心の傷癒えると
信じて子供のように足掻いて...憎しみを抱いて
熾稀
照りつける太陽が 体力を奪っていく 激しく
鳥や虫さえ ずっと陰に隠れて 引き籠ってる
雲ひとつない いつまでも空は高く 灼熱
バケツの水を かぶって飛び出して はやく
時はもう 止まって くれないわ
やりたいことはたくさん あるんだ さあ
Right now! 駆けだしてゆけ
魂の輝きを 太陽に見...My summer
熾稀
二つの月は今日も
夜空に 昇る二つの
縦長の瞳孔
僕らを生かし縛る
理不尽に動く時
力と 悲しみが溢れていく
足元に広がるモノ
たまった赤い涙が
僕らを闇へと誘って
漂う鉄の臭いが...双月ノ光
熾稀
気づいた時から見ている
淀んだ空気とさげすみの視線が
僕を包む
手に入れたのは黙ること
静かな夜の海の如く
心殺して
夢を見てる
初めて知った 人に甘えること
暖かくて涙流れた
涙は枯れたと思ったのに...夢幻飛沫
熾稀