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とある都市で最も栄えていた街、ティクリード。
商人は活発に商売をし、港では貿易船が行き来し、子供達は元気に街中を駆け回る。
そんな活気的であった街で、建物が少ない瓦礫の一角の紅色の壁に『時忘人』である僕――アゾレスは凭れかかっていた。
『時忘人』というのは昔友人につけられたもので、時間を忘れたように...時忘人
licol
ある日のことだった。
眠る僕に、リンは言った。
「明日から2泊3日の修学旅行なんだ。だから、しばらくは会えないの―――ごめんね。帰ってくる頃には面会時間過ぎちゃうから、4日後には来れるよ。」
そういって、リンは帰っていった。
僕は残念だったけど、水面の向こうのリンに
『お土産、よろしくね。』と声をか...泡沫ノ幻想 後編
零奈@受験生につき更新低下・・・
いつかの忘れ物。
それは、遠く彼方の夢。
僕は、海の中にいた。水面を見上げると蒼は徐々に透明に近くなり、そこには静かに眠る僕が写っていた。僕が眠っている札幌市民病院の一室は、静寂に包まれていた。
朧げで霞がかった記憶を辿る---思い出した。僕は確か、交通事故に遭ったんだ。それで頭を打って、今は眠って...泡沫ノ幻想 前編
零奈@受験生につき更新低下・・・