タグ：傘村トータ

今日も雨が降る
磨りガラスに打ち付ける
歪な雫がまた荷を重くする
答えの無い問い
繰り返されるたびに
雨音のリズムは色彩を帯びて行く
鳴り止まない音が聞こえる
窓を開けて雨に打たれる
乾ききっているよりはと手を広げて心濡らすのさ
今日も雨が降る...

歌を歌うのは寂しいから　
目を閉じるのは聞きたいから
風を読むのはあなたを
少しでも近くに感じたいから
明かりになったあなたへ
宇宙を飛べるまで待っていて
明かりになったあなたの
心臓は点滅するかしら
歌を歌うのは哀しいから
目を閉じるのは泣きたいから...

a piece of cake だなんて誰かが言った、
その横　一口で胸が妬けた
あなたの「これくらい」なんて　あたしには
抱えきれないくらい怖いや　
何気ないその呼吸も　全部　
事象には意味があるって
ほら　あなたが言った「それじゃ」って別れが
「またね」じゃなかったことだって
気付けばきっと傷付...

あのシーンが　なければなんて　
指を折って数える
今もまだ帰れないまま　雨に打たれては
足下を照らす

夢ならばこのまま　ただ、目がさめるまで
ひどく濁った　灯(あかり)を嫌ってよ

こんなにも近くに、傍に居ること
君が知れば　揺り起こしてしまうな...