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8件
最後の最後に花を咲かせましょう
美しいままで 花びらを並べ
それだけでこの人生も
4と9が連なる車のナンバー
高架下の雨音が讃美歌に聞こえる
自分自身じゃ気づけない焦燥感が呼びかける
お前の負けだよと
歪んだ顔をしてガラスに映る弱った僕が
手を伸ばして1つだけ願ったこと
最後の最後に花を咲かせましょ...花よ降れ
小島イチカ
幸福を願って縋っても
世界は平等ね
地球はまた猛暑なので
綺麗に咲いた花も枯れる
騒々しい路地を抜けて
緑の楽園へ
悲しみまで持っておいで
洗い流そう あの銀河で
今は何も叶わなくても
僕ら何百年もかけて...銀河の果てでもキスをしてあげる
小島イチカ
目覚ましのアラームと 憂鬱が胸を妬く
古い歌を歌っては これは僕じゃないと言い聞かす
くだらない毎日と知りながらも降りられない
僕が今乗れるのはこれしかないのだ
眠らぬままに朝を迎えて 心の錆は赤みを増してく
明日の僕の本当の声を 誰も聞かない
揺れたままで歌を抱いて あの電車に乗れたろうか
終わり...アカツトメ
小島イチカ
昨日の夜に降った雨は
アスファルトを匂わせて
不器用な僕たちに
夏の訪れを告げてゆく
窓際の紙が舞った
視界に散らばる白と白
その瞬間に僕の心は
あの日へワープする
愛してあげるしかないじゃない
蝉時雨が搔き消したメーデーを...愛してあげるしかないじゃない
小島イチカ
くだらない芸術にはなびかない
この街には未だに華がない
好きなものを好きなだけ
食べられる場所であってほしい、な
自分を好きになれないやつは嫌い
人のことを好きになれないやつも嫌い
私もまだまだ知らないけどさ
真実の愛のカケラを集めよう、ね
愛を求めた怪獣が
夜行性の生き物になっていく...愛を求めた怪獣
小島イチカ
散々泣いて帰っても
明日の天気は雨の矢だ
それなら騒がしい夜にしよう
すべて吹き飛ばしてしまおう
そんなくだらないことで
一晩中泣いて笑った
幸福とはこのことだった
幸福ってこのことだった
グラスが乾くころ
暮らしが変わると知っている...くだらない夜に
小島イチカ
何かも輝いて見えたのは11歳の春で
何もかもが汚れて見えたのが14歳の冬でした
簡単な言葉のようで 未だに残る傷となりました
ねえ、私、いつまで
少女じゃないといけないのですか
あの人が語る正義だって 何一つピンと来ないし
そりゃあさ教えられることは
1つも記憶に残りません
顔をあげて歩いてみれば ...少女再定義
小島イチカ
それは咲いていた
春を待っていた
風に揺れる軽さでも
永遠のように
人から何を言われたって
私 愛想笑いはできなかった
少しだけ乾いていくだけ
少しだけ枯れていくだけ
赤い目で不満を洩らす人は
だいたいが何もしない人で...春に染まる
小島イチカ