夜は銀色

１
蒼く茂る春の若葉
柔らかな日差しがこぼれる
水のせせらぎが喜びを歌い
風が優しくほほをなでる
いつか見た風景
思い出したくて
まぶたを閉じるけど
繰り返される想い出は
古いフィルムのように...

ビルの谷間　落ちる夕日
止まることない　人並み

乾いた風に吹かれて
傷ついたあなたが見えるの

都会のnoiseに消える　その声を聞かせて
潰れそうなlonely heart 強く抱きしめたい
そのままの素顔見せて　傷みに寄り添うから...

青く澄んだ空　見上げては
祈り捧げるけれど
Ah　
想い儚く溶けて
カミサマには届かないの

心の檻に捕らえられて
動けないままの惨めな日々
恐怖でできた鍵　開けられずに...

果てしない空　繋（つな）ぐ大地
異国の地　時超えて
押し流れ行く　人の波の
ざわめきを聴く
真っ白な雲　風に流れ
いくつもの影　落とし
消えていく　Aｈ　遠い空に
あてのない旅...

紅い薔薇の花が
胸に散り
応えない問いかけ
宙に舞う

あなたの姿が
幻に変わる...

男性パート

紅く染めゆく　光の街を

出会うdestino(ディスティーノ) 求め合い
燃えあがる炎　燃えていく

見つけられた　この愛
ふたり　踊りましょう
この胸にも　彼方に　...

女性パート

黒い石畳　咲き誇る花たちが
紅く染めていく　光の街を

求め彷徨(さまよ)う　ふたつの愛
あがる炎　ゆらゆらと空を焦がして
　

valzer della morte(ヴァルツェル　デラ　モルテ)...

（1A）
いつかもう少し　強くなれるかな
今は涙は流したくないからね
道に立つ木々が　緑濃くしてく
どこかはるかな道を探して
(1B)
今も懐かしいあの歌を覚えてるよ
あの日泣いてた君のこと気づかないで
止まらないクセ　好きだよと言ってたよね...

夕暮れの波に　夏の匂いが混じって
海の色　変えてく
静寂を泳ぐ　魚達の群れ遠く

今年も　Ah　白い浜辺に
あなたが見える　独りぼっちの

教えてあげたい　
ひとを愛する喜びと...

足元　割れたガラスに
逆さの　笑顔のあなた
出口
見えない迷宮閉じ込められて
重り載せた天秤　激しく揺れる
なぜ　ふたりの思い出
引き　裂かれてしまうの
淡い感情燃やし灰にしてゆく...

さよならをあなたに伝えるのは
ふたりの未来のため
ふたり過ごした季節はすべて嘘じゃないから

あの時のあなたの言葉
まだ迷う背中を押すよ

気がついてたあなたの　心変わりに...

紫陽花の花が咲いてる
公園を通り
お気に入りの場所へ
雨の土曜日
濡れた道を歩くだけで
不思議だね　なぜか
沈んでた気持ちが
動きはじめる...