月永遠の投稿作品一覧
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ガラスの花瓶と 造り物の薔薇
軋んだ空気に 不自然が蔓延って
流れることない 赤い血が恋しい
そうして忘れる 暖かい記憶も
深紅に爛れた空に
終焉祈っても繰り返す
さあさ遊びましょう 果てるその日まで
誰もが夢を見た 永遠は此処に!
剣でこの胸を 抉ったとしても
そう、ただ、痛いだけ...永遠少女
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突き刺すような 孤独抱いて
少女は踊る 影を従え
見つめる先は 鎖と楔
囚われた人 哀れなものね
ねえ?教えて? 貴方の心を
問いかけても問いかけても
何も答えない
ねえ?教えて? この世界のどこに
人は自分を忘れてくるの?
色が溢れるはずのこの街で...黒白少女
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夜に包まれ 歌を歪ませ
私は独り 悪魔の真似する
決して染まらぬ 純白の翼
何処にも行けず 背中を撫でる
大切にされ過ぎて
自分のことを愛せない
与えられたものが全て
無意味に視えて痛いの
白い白いこの腕に
傷と疵を重ねても...イノリ
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殻の中で眠る者
震える体を抱きしめて
今宵は満月 赤い月
不協和音に苛まれ
抉れた瞳で見る夢は
何時何時だって惨いもの
それでも尚、夢を見る
救い求めずにはいられずに
歌え歌え子守唄
忘れた感情探すため...殻の中で眠る者
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争いがこだまする灰色の国
咲いては朽ちていく花と
涙が枯れた人々
がらくた少女は祈った
名も無き墓標に
奪ったぬくもり
その意味分からぬまま
終わらぬ日々に 変わらぬ日々に
ただ赤に濡れる大地に
誰が、誰が、歌えるだろう?...人恋し、がらくた少女
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硝子の破片に
よく似た記憶繋げて
約束辿るの
その先に君がいるから
震える足叩いて
終わるあて無い探検
一人でも平気
その先に君がいるなら
夕闇に呑まれた森も
茜色に染まる影も...叶え歌
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花を千切りながら
天井に微笑もう
やせ細った体
終わりを迎える物語
眠ったような頭で
眠りたくないとだけ叫ぶ
乞い、足掻き、願い、祈る
けれどその理由が 理由が
もう、思い出せないんだ
繋いで繋いでその鎖で...リンク
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鎖された屋敷の奥 独りぼっち
壊れかけの機械人形
造り物 少女の姿
硝子玉の瞳には 廃墟が映る
風が運ぶは
知恵と知識 飽くなき探求
空穿つように
塔は 伸びていく
人は夢を見て それを叶え
いつの日からか罪を重ね続けた...夢の最果てにて ~機械人形~
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隣り合わせ 触れるほどに感じるのに
なぜか視えない きみはだあれ?
手を伸ばすよ 届くか分からないけれど
せめて心が届きますように
小さな箱庭 白い白い花だけが咲く庭
白いぼくはそう そこで暮らしていた
痛みも恐怖もなんにもない
ぼくの世界 だけど少し歪んでいて
隣り合わせ ふとしたとき感じるのに
...シロカイアル
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悪い悪い 夢を見たんだ
奇怪じみた 町の中
人は皆 同じ仮面を
つけたままで 逃げ惑う
なんで逃げる?教えてよ
どこへ行くの?教えてよ
行き交う人 尋ねても
表情(カオ)も声も
ナニモワカラナイ
ひとりぼっち 置いてけぼり...悪夢MQA
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翳した手を濡らすは 今宵の月
蒼く淡く儚く 常世の闇照らす
願いを託す前に 果てる流星
煌めくその刹那に 人は何想う?
揺蕩う水面に映った
異形の翼 羽ばたく
奏でる不協和音で
狂気を演じてみようか
流れる雫に融け込む
愛しい記憶 鍵かけ...檻の中の鬼
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近づく度に
温もりは失われて
触れた頬はもう
石のよう 何も語らない
躊躇う右手に奪う左手
刻みつけたこの笑顔で
「ごめんね」の意味も
満足に知らないまま
奪うよ全て 君の影さえ
『小さな花さえも逃がすな』...だから死神はわらう
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眠れ眠れ朝まで
何も知らず何も感じず
遥か遠く 夢見て
どうか目を覚まさないで
闇の中奏でよう
哀しいだけの旋律でも
君が眠れると
言ってくれたのだから
その手をいくら穢しても
愛される日は来ないけれど...【歌になりました】ツミビトノウタ
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A1
闇夜のドレス 着飾り君の元へ
聞かせて御覧よ すぐに叶えてあげる
A2
輝く星に 願い事するよりも
僕等に任せて すぐに笑顔になれる
B
生きてるこのセカイが
痛くて苦しいのなら
さあ 手を取って(目を閉じて)...エスケープ・ゴート
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蝙蝠が鳴くころ
紫の空は黒くなる
灯されるランタン
始まる無礼講
子供達は踊る
大人達は眠り続ける
理由なんていらない
さあさ夜を染め上げろ
不気味なくらい笑おうよ
誰も咎めないこの空間で...子供達の無礼講
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規則正しい音が好き
くるくる廻るものが好き
暗澹世界に蔓延るのは
意味を為さない几帳面
人差し指と親指が
語るは希望の裏の裏
円環思考に儚むのは
意志を持たない絡繰道化
訳知り顔の猫が言う
「探すだけ無駄」と皆が言う...ヒトノ内ニ在ル音
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とおりゃんせ とおりゃんせ
童の唄と鴉の目
手拍子は気まぐれ
滲んだ夕焼け空に
小石で波立つ池
揺らぐ景色の向こう
幼き人を
誘う影一つ
「踊ろう」と秋風が
花を木々を歌わせるから...童の唄と鴉の目
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知らぬ存ぜぬ神隠し
手の鳴る方へ早歩き
空は夕闇今何時?
縮緬模様の雨が降る
動く筆なら既に壊
発す言ノ葉はさらに凶
空は夕闇今何時?
心模様も悪天候
さあ詠おうか 摘んだ彼岸花その無常
さあ詠おうか 高らかに...輪廻数エ唄
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音連ねる時計の針
きみの時間 何色ですか?
掠れた声は正直で
なんとなく かなしくなった
どんなに手を握ったって
どんなに目を合わせたって
茫然自失 そんなもんか
ねえ?どうして、止まっているの?
微笑う花が ときどき憎くて
嘆く僕は いつも小さくて...N O T E
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華やかな秘密遊戯
銀の舞台微笑む 名も無き詩人
夜染めるその音色の
結末知る者 誰もいない
優しく囁く声 手招かれて
夢幻の回廊 踏み入れた
詠われた詩 最初の一節
黄金の言葉が 扉を閉ざす
詩人は歌う魔性の歌を
哀しむ声は夢の中...吟遊死人
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「あーらあら?おやおや?
アタシ、目玉焼きは大嫌いなの
ぐじゅぐじゅ とろとろ キモチワルイ
オムレツにして」
「朝 昼 夕ご飯
テンション決める大事な儀式でしょ?
ぐだぐだ うだうだ 言ってないで
言うこと聞いてよ」
「でもだけど、ああそうね
どうしてもって言うのなら...ちょっと話を聞いてくれ。~最近告白されて付き合い始めた彼女の件について~
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「くだらない」
呟いた言の葉さえ
何処か 何処かへ消えてく
それはそれは つまらぬお話
主役はそう "怠惰の魔女"
暇つぶし
赤と青の城の中
壊す 壊す壊し直す
継ぎ接ぎ ほんとの姿は
もう誰も 分からないの...怠惰な魔女の暇つぶし
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黒い黒いドレスを着て
赤い赤いリボンを付けて
私は今生まれたの
ただあなたに会うために
世界はあなたが愛するほど
美しくも優しくも ないのね
どうしてかしら?
あなたが存在するというだけで
私には千の宝石に勝る価値があるはずなのに
大好きよ 大好きよ...【歌になりました】大好きを繰り返しても
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夜明けを告げる鐘が鳴った
『始まり』『終わり』
突きつけられる『今日』
眠れぬ心瞳願い
針の動く音で刻まれる
区切る区切る思いのまま
句切る句切る祈りのまま
在りもしない定義こそが
僕等彩る 真実
「何処にある」問いかけた種は芽吹き...25を告げる鐘
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香る不穏 導かれて
迷い込んだ この霧の中
誰が助け求めてるのか
視えぬ影に手を伸ばして
舞台の上 仮面の下
真実と 嘘が織り成す
誰が助け求めてるのか
視えぬ影は赤を纏う
いつもと同じ結末
いつもと同じ終幕...探偵物語・愚
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ゆらり揺れる影と朧月
霞は深く
遠く近く響くは懐かしき
歌声 夢誘(いざな)いの音(ね)
頬伝う雫の中に
愛しい華の 香りが融ける
浮かんでは消える幻
指先は未(ま)だ
触れること叶わずに
空へ伸びていた...追想歌
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鏡に映るこの姿は
真実だと確かめたくて
また次の鏡探すんだ
迷路の入口には
『立ち入り禁止』の文字
見ないふりして一人
柵を飛び越える
足音だけが響く
夢幻の中 回廊
強がりの笑顔は...鏡探し
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調子外れの手拍子
無邪気な瞳輝き
また誰か誘っては
不協和音を奏でる
空に向かって
歌を唄ってみるの
今日も明日も
同じ言葉で
黒を赤で染めて滲む世界
悪い夢さえ見させはしない...夜を恐れる魔物
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≪前奏≫
それは罪であった。
それは咎であった。
始まりの鐘が鳴り響く。
天使達を『天使』たらしめる、唯一の掟。
――破りし者は、裁かれねばならない。
≪間奏(2番~ラストの間)≫
「……大丈夫よ、天使様が導いて下さる」
人々は云う。
迷いし時、天使が道を示してくれると。...天使裁判・背景(仮)
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金銀財宝 欲しいものは何?
叶えてあげる さあ跪いて祈れ
夢を叶える 魔法か奇跡か
翳す指先 繋がる星と星
望むだけ願うだけ 与えましょう
部屋を満たす言の葉が 輝き煌めく
溢れだした色と光
織り成すは理想郷
人よ人よ 今こそ問おう
「欲しいものは 何?」...禍ツ星の儀式
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