源一

猫大王
黒い瞳がギラギラ
悪いことって楽しいね
枷が外されることなく
しもべ達は目の前に
さあ
僕のもとでひれ伏せ
だって
I have the kingship.
全てが僕のもの...

故郷の歌
気がつくと探してる
微笑んでる青い瞳（め）を
一口の水を乞う
放浪者のように
永遠を歌ってる
川の流れ辿ったなら
想いも届くかも
生きて、生きていてねと
青空の下ではもう...

世界が僕の背中を押している
自分で決めた未来なのに
また足ぶみしてるんだ
立ち止まってたら
君なら笑う
時間が勿体ないと
コンビニのレジ、お釣りと一緒に
自分も切り分けている
毎日は白く
誤魔化しただけの...

夏のイタズラ
ふっと深く息吸い込んで
飛び込んだ真夏の海
浜でずっとクールぶってる
えい！
顔に飛沫（しぶき）かけ
パシャパシャって
激しく
振り回してやるの
だって心の中を...

Sweet Home
何故だか不思議な気がしてしまうけど
いつの間にか歳月が経ったのね
笑って部屋で過ごした記憶は
胸の奥に綴じる
慣れ親しんだ景色もさようなら
明日（あした）からは全てが初めての暮らしなの
少しずつ増やしていく
新たなアルバム
どこででも変わらない...

神々の学び舎
どうして 自分が産まれた意味を
否定されて崇め、唯一と？
それが君らを守るはずない
僕らが生きていく為に
認めあって 助けあって 集うのは
全て神々の学び舎（や）だから
苦しむ人の嘆きに
街は覆いつくされてる
共感も知らぬ木偶（でく）でも...

First Drive
今日はドライブ 二人きりなの
白いブラウス着て
膝上ミニに
ピンクのリップ
お弁当箱も 全て
あなたの好物 満載してるの
お迎えに ドッキドキなの
助手席でいいの？
みんな 初めてなのよ...

楽園喪失
君と二人で 秘密の場所
強く抱き合い 隠れていたい
体が分かれていることさえ 今さら耐えられないまま
呼吸（いき）をすることも 止めることまでも
全て 同じ 時にいたいだけ
ここが楽園
流れていく先には 罰が待っているのか
君が教えてくれた罪に意味があるのか
依存と共生とが絡み合った...

無題
揺れている 「今日もファイト」
木洩れ陽は 森からの
ささやかな 励ましのメッセージね
羽ばたいて 「早くおいで」
鳥達は 空からの
羅針盤 明日（あす）のガイダンス
微笑んで
泣いて泣きつくしたなら
気持ち 切り替えよう 笑っちゃおう...

my sweet, my baby
「どこに心ってあるの？」って
聞かれ 戸惑い俯いたの
ふいに 響くあなたの声に
きっと心は赤く染まってる
躊躇うこと やめたい
飛び込んでいきたい 胸に
恋心は 咲きこぼれて
真っ直ぐな視線が 私の瞳をたたいて
ドキドキ 応えている 気付い...

過ぎていくもの
今日もまた学校が
明日（あす）もまた学校があるよ
明後日も束縛が
来年も隷属は続く
早く 終わって 頼むよ
ボロボロ 崩れてく
今に 狂ってしまうよ
キラキラ ココロまで
壊れ カラが残るよ...

リンとレン
（レン）
しっぽフリフリ 甘えてくる
（猫版:体スリスリ 甘えてくる）
怒ると しょんぼり上目遣い
笑うと途端に元気になり
懲りずにまた叱られちゃう
リン
「待て」はちょっぴり苦手だけれど
手のひら ペロペロ 舐めとったら...

夢を追うことは
ありがとう お母さん
「あなたが大事なの」
何度も伝えられた 優しい言葉を
ありがとう お父さん
「無茶はもうやめろよ」
何度も繰り返した 願いの言葉を
ケ・セラ・セラ
微笑んで 一歩ずつ前に進む
ケ・セラ・セラ...

Sleeping with Living Deads
休むこともできなくて
横たわる
閉じた瞳にも
明日（あした）は見えない
逃げ出そうとする体
抱きしめて
愛し子のよ（う）に
強く強くもっと
不思議ね 選んだ道は Dead End...

薔薇の記憶
なぶるように
花びらが 風に吹かれて
地に落ちたよ
汚（けが）れていく
赤色に
割れるような 低い雑音
頭に響く どこからか
なぶるように
落ちていく 忘却に...

アンモナイト
そっと忍び込むんだ
真夜中の学校
探すんだ 手がかりを
床のイシ 壁の中
古ぼけた校舎に
隠された 未知の地図
諦めない
静かなイシ
今たった1人でも...