作品一覧
その他
オンガク
独り 部屋の真ん中 風で揺れるカーテンを眺める。 彼の帰りを待ちながら。 彼はいつもそうだった。 1人でなんでも頑張って頼ってくれやしない。 ほんとは誰より不器用で 笑い方にさえ それがにじみ出てて。 口笛もへたくそで 情けなさがそのまま反映されたような音を いつだって響かせていた。 たくさん器用な...
口笛を吹く君を。