投稿作品31作品
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嘘つきな鬼は指を切った
幸せになんかならなくていいよ、と
藍色の空が世界を埋めてゆく
「しかたないね」
もう 目を閉じた
そうしてあの子は指を切った
約束は断たれて髪を切った
思い出せない昨日の歌 囁き声も途切れる頃
そっと 月あかり 淡い部屋
まだ笑っていたんだろう?...ルチル
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幾つもの言葉を重ねた
幾つもの音を連ねた
それでも尚且つ埋まらない
この心の空白
覚えたての言葉はまだ
借り物のように漂う
並べてく綺麗な上澄み
詰まらない音階
飾り立てるのはここで止めにしようか
張り付けた見栄はいらない...月の凪ぐ未明に歌う
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ここに在ることを
わたしの心を
認めるわたしを許してください
あなたの泣き声
水晶のなみだ
すべて忘れずに抱えてゆくから
朝を待つ歌を紡ぎながら ひとり
月のにおいがした
さようならさえも言えないわたしを
忘れるあなたを...餞
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「もしも 君が孤独なら
いつでも側にいるよ」
冷たい背に寄り添った
ただただ、伝えたくて
濁った夜に怯え
堪えて消した言葉
空に弾こう
星の流れる夜に願った
いつか夢が終わるなら
きっと...meteor
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宝石のようさ
あなたの願いは
硬くて脆くて きらきら砕けた
欠片を繋いで また輝ける
囀り澄んだこの場所で
霧を裂いてわたしに触れて
くすんだ朝の靄の中 わたしはまだ此処にいる
水を吸いすぎた
わたしの祈りは
膨れてふやけて ずぶずぶ崩れた...冥眸
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差し出せばそっと
絡まる白く小さな手が
愛しすぎて
語られたうつくしい朝
そこに私はいられなくなる
星に願いを
月に祈りを
捧げましょう
ひとりの寄る辺でまた
両手で足りる残りの夜を...悠か花
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瞳を閉じて音に包まれる
風はまだ遠くの草の上
愛おしすぎて泣いてしまいそう
思い出も消したくなるくらい
未来に進んでいくために
いくつの記憶を置いてきたかな
明日に怯える
今日はもう来ない...slow
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溢れる空
冷たいドア
息を詰める
膝を抱く
窓の外は
烏羽玉へと
針が廻(まわ)る
朝は遠い...黎明
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もしも、の話をいたしましょう。
もしも私が死ぬ時は。
誰にも看取られる事など無く、ひとり静かに逝きたいのです。
月の明かりに照らされて
星の声に耳を傾け
夜の薫りを感じながら
しっとりとしたその空気を体いっぱいに吸い込んで
眠るようにゆっくりと、死に堕ちたいと思うのです。
誰も、私のことなど気に懸け...仮想永眠
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坂道
公園
丘の上
また君の影を探して
当てはめようと躍起になる
街頭
自販機
屋根の下
また君の影を重ねて
当てはまらなくて必死で...16時の片思い
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白い白い世界で
わたしと二人踊ろう
らったった
軽くステップを
哀悼の黒を纏って
黒い黒い世界を
あなたと二人歩こう
らったった
軽い足取りで
白い煙を仰ごう...Sala
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ぽたり ぽたり
これは何の音?
君に流れた雫
波の音 風の音
ここに一つだけ響く
君の後ろに火照る
夜の音 朝の音
誰かがきっとつかまえた
いのちの音
か細い声に揺れてみせて...傍らに静かなうたを
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一人遠くから見つめてた
この花をずっと捜してたんだね
青い空に紛れて誤魔化した
泣くことが出来ない君の目は
空の色が変わる前に君に会いに行く
隣に居ることで君を変えれたかな
君は今どこで笑ってますか
ちゃんと涙流せてますか
空の色はまだ青いですか
僕のことは忘れましたか...雨上がりに花は色付く
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硝子色の鳥が 空を泳ぐ夜
雨に打たれ ひとり 花を殺してく
寝ても 醒めても きっと
世界はぐるぐる回ってて
それに追いつけない 僕は
足を 止めました
優しすぎる 君 に
傷をつけたくなくって
嘘をつく ことでしか
君を 護れないよ...1/2エレジー
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分かれ道だね
これで終わりさ
手を離そう
違う道へ
僕は笑いながらゆくから
君は忘れてしまってね
この道も、僕のことも
別れ道だね
これで終わりさ
仲良しごっこは、これで終わりさ...Last story
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「最後だからさ、笑っていたいよ」
嘘つき、ほんとは
なみだも、出ないくせに
「最後くらいさ、笑ってほしいよ」
嘘つき、嘘つき、
あなたなんか、
あなたなんか、
あああ
こんな月の夜は ちょっと寂しい
私と一緒に居てくれませんか?...嘘つきアリア