タグ「恋愛」のついた投稿作品一覧(6)
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雨音を立ててやってきた冬の気配に
貴方が淹れたコーヒーの湯気が香る
“もうすぐ3度目のクリスマスだね”
思わず言って後悔した
どうかあなたには聞こえていませんように
最初のクリスマスリングが
痩せた指で遊んでいる
細身なあなたの隣を歩くのに...Christmas Ring
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どっちにも歌えない歌
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ラララ、ララ
ぽつぽつと君が言葉のない鼻歌を唄う
風に浚われそうな 息の様な 細い声で
綺麗な声なのにもったいないなぁと思いながら
ただ 少し離れて君の後ろを歩くしかないのは
それが悲しい歌だと
知っているから...どっちにも唄えない歌
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これからたくさん泣くだろうな
だけどまだ君のそばにいたい
これは一つの決断だ
どうして身軽な君なのに
私の特別な日を飛び越えて
会いに来てくれないの
あんなに遠くへは簡単に消えてしまうのに
つらいけど
まだ耐えられる
まだそばにいたいと思う気持ちの方がつよい...それまで
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「古川ぁ。一緒に帰ろー」
軽音部の練習がない日、たいていミクは俺を廊下で捕まえる。
チャリ通の俺は、電車通学のミクの足みたいなものだ。
駅までの道を少しだけ遠回りすると、緑の茂った公園がある。
俺たちはここで他愛もないことを一通り喋ってから帰るのが決まりみたいになっていた。
「お姉ちゃん、ナベに振ら...Alice(古川P)
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ねぇ ずっと一緒にいてくれる?
明日もこの海に来たいって言っても
明後日が泣き出しそうなほど暑い日でも
例えば私が相応しい季節には
この砂浜には来たがらないような人間でも
日陰を選んで歩く様なまねはしないと約束するから
そしてあなたは黙って
サンダルをあたしの手から引き取った
瞼を下ろせば自然に降っ...約束