こーたろー

（Aメロ）
スポーツカーのヘッドライトが
ピンスポみたいに
おまえ 映した夜
突然 抱き締めて ごめん
涙が光って 見えたからさ
（Bメロ）
どいつもこいつも
病んでいる世界だ
弱さを 自慢するなよ...

（Aメロ）
そうか
あなたが　大きな　つづら
惨めに　汚れ　かすれた鳥が
カナリアになる夜
あなたのために　囀ずった
終わりのなき演舞
（Bメロ）
罪な男、と罵り一つ
あなたと　別れた日の　空は...

（サビ）
可愛い女子に　なれば良かった
漫画のヒロインみたいに
細い足で大きな胸の
甘え上手に　なれば良かった
仕事とどっちが大事なの、
今夜は寝ずに電話してよって
ピンクのフリルとレースで武装
「大事な　君のことばかり　考えてる」
なんて　ウソ吐ける女に　なれば良かった...

（Aメロ）
冷めた愛が　二度と
アツくならないのと　同じよ
スープは冷めないうちに　ねぇ
いただくものでしょう
よく磨いた　銀のナイフで
その割れた　おなかを開いて
あなたの　本心
抉って　並べて
食べてあげるわ...

(サビ)
これで サヨナラなのね ダーリン
私のことは忘れてね
いいから 幸せになるの
愛してるから お別れしましょう
あなたの口が くれた 赤の首輪
あの子に 譲るわ
(Aメロ)
付き合いはじめは ベッドの上で
別れ話も ベッドの上で...

（Aメロ）
青い鳥の　その羽根を　穢したのは誰？
歩けぬ足に　重く　圧し掛かる
今や　足枷となり
羽根を引き摺り
青く澄んだ　僕に　もう戻れない
その罪は誰に
（Bメロ）
湿る香りの　風が　溜まる　路地裏
ただひとつの　夢を信じ　追い掛け...

（Aメロ）
空より青い　洋館と
あまりに　広い　薔薇園と
甘えんぼうな　白い猫
こちらが私の職場です
命を捧げる　王宮の
あなたは　未来の
王子様
（Bメロ）
ほんの少し頼りない...

（Aメロ）
昔　ママが　好きだった
あの歌に書かれてた
会わずに　過ごすそのときが
愛を育てる　らしいけど
あなたの返信　待ってる時間が
涙になった　そのときに
私は　別れを決めました
（Bメロ）
血色の夕陽に塗れた　音楽室...

街で 一番人気の映画は
僕らの明日を描いてる
僕からの 別れ話に
君はまた嘘だと笑う
僕が ずっと描いていた
二人 散り散りの未来
予測できなかった君が
すれ違いの 証拠なんだね
去年 君がくれた
ゼンマイ仕掛けの ブリキのロボット...

(サビ）
全て　奪ってやるわ
あんたから
私から　奪って逃げた
あんたから
私ずっと　彼を　思っていたの
眠れないほどに
だから　今度は　あんたの
夢を　奪ってあげる
（Aメロ）...

未開の密林の奥
膜を
優しく突き破って
あなた
私の 世界へ 乗り込んだ
お持ち帰りした
悪い熱病
迷子の迷子の エセ紳士
あなたのお家は 隣町
さんざん鳴いて 野良のふり...

（Aメロ）
もう三日目（さんにちめ）の　午前二時
眠れぬ晩の　続く日々は
まるでタイムループの合間
外に響く　バイクの音
こんな時間にも誰か　働いていると
ふと思い浮かべ　今夜も
（Bメロ）
君は覚えているかい？
悪い仲間に囲まれて　僕らは出会った...

（Aメロ）
迷子の 迷子の 野良猫くん
今宵の おうちは どこですか
ナンパ行為は 慎みなさいと
おカタイね 犬の おまわりさん
（Bメロ）
ああ 真実の愛が欲しいんだと
言い訳 並べ
そこ ここ あちらの
揺れる 尻尾 追いかけた...

（Aメロ）
ベッドの上で　足を広げて
自分を高く売り込むのなら
満月の夜が良く似合う
黒い雲が　どんより覆った　あの空に
赤い穴が空いたみたいね
（Bメロ）
月が綺麗と
洒落た台詞の　一つも言えず
今宵の雄もお馬鹿さん...

（Aメロ）
白いビキニが　誘惑の灯
嫌だわ　淫らな　ボクったら
近付き　焼けて　消える
あの醜い蛾みたいに
飛んで火にいる夏の虫
それでも　いいわ
欲望　満たせれば
本望
（Bメロ）...

（Aメロ）
傷付けたくないのに
傷付けてしまう
ふりをして
あなたを傷付けたい
（Bメロ）
言い寄る男を
「悪い虫」って言うけれど
そんな虫でも
食べちゃえるの...