作品一覧
その他
オンガク
少年はただ一向に足を前へ、前へと動かして歩いている。差している傘が覆いきれなかった、反対の手で持っている紙袋の一部分だけが濡れて色濃い。商店街を抜けて信号のところで立ち止まった頃にはもう雨はだいぶ小降りなっていたので、少年は傘をたたみ、青信号を確認すると横断歩道の上をぴちゃぴちゃと渡った。 マン...
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