千羽 鶴

そよいだ風にそっと想いを載せて
誰かに届くのかな？
宛先の無い手紙を持って 1人
柔(やわ)い髪がなびく
涙の痕が頬についているのを
誰かに見られたかな？
周りの景色を見渡してみるとね
居たんだ 君が
碧(あお)くて 大きい 海
私のこと 慰(なぐさ)む...

文字と文字を書き綴る
何もかもが同じ言葉
紙とペンで織りなす
鮮やかなるコントラスト
僕の脳内をおびやかす
同じ言葉の集合体
あっちもこっちも
こっちもあっちも
“似た文字だらけだ”
ぐるぐるぐるぐる 目が回る...

サミシイから メールを送ってみる
バカみたいに ケータイ眺めながら
独りじゃないってわかっているけど
家族以外の 繋がりが欲しいの
アイタイとは 思ったりするけれど
拒まれるのがとても怖くて
1度傷ついてしまった 心(ハート)には
修復機能など ほぼ皆無
この世界は 愛であふれていて
「誰もが幸せな...

教室の窓際 授業を受ける
彼の姿を視界の隅に
うつ伏せ 睡眠学習してる
朝は弱くて眠たい なんて
口実をよそに 盗み見するの
だって惹かれてしまったの
人付き合い 苦手で 口ベタな
友だちがのいない 無口な私に
「おはよう」って  毎日言ってくれる
「好きです 」 この言葉を...

乾いた石階段を急かすように
かけ登って行くのは1つの黒い影
この町のジンクスによると とある時刻
神社に現るるは お狐様
どんな願い事でも叶えるという
「そんなことあるはずないじゃない」
私は1人 社(やしろ)へと走っていく
オレンジ色の景色が広がってる
ねえ お狐様 居るのですか？
私の願いを叶え...

携帯を眺めながら 想う あのヒトの顔
会いたい 触れたい 叶うことないの
わかってる 今は 93キロ距離が遠すぎて
会えないのが愛しく思う
メールのデジタル文字じゃ
伝えたいことも伝わらない
喜び 怒りや 哀しみ 楽しさ 全て
彼と共有できたらいいのにな…
ー鳴らない携帯と 泣きそうなワタシー
声や...

人は誰しも ココロに飼ってる
もう1人のジブン それは
『jack-o'-lantern』
ココロの闇を 追い求めて
夜は今日も 染まっていく
嘘を 吐き続け
他人(ヒト)を 偽る
「「ソンナ運命(さだめ)」」
jack-o'-lantern 今日もさ迷う
偽りの感情 求めて...