投稿作品7作品
もっと見る-
昔 遠い昔
夢をみていた
下らない夢
ありふれた夢
何の根拠もない
都合のいい 夢
いつかきっと
誰かが救ってくれる
自分に意味を与え
価値をくれる...夢
-
いつからだろう
僕の目線が
君の後ろ姿になったのは
二人 並んで歩いてた
ぎこちなく手をとって
想いを繋ぎあっていたよね?
いつのまにか
すり抜けていった君の手を
掴み直す勇気がなくて
僕は未来を知りながら...後ろ姿
-
わかってるよ
キミが嘘つきだってこと
それを知りながら
僕は嘘を受け入れる
キミが嘘に逃げるように
僕もキミに縋っているのさ
キミがあまりに美しい嘘を創るから
僕は黒い現実から逃げるために
キミの世界へ溺れてく
救いあうように傷つけあう僕たちは...Liar Game
-
ワタシには形がない
貴方に見つめられて
初めて
私は存在できる
貴方の思いが
私を創る
だから
もっと見つめて
目を離さないで
ワタシを忘れないで...実体
-
キミはいつも
僕の首筋にキスをする
それは欲望のサイン
噛みつくように
真っ赤な痕をつける
黒さを含む嘘の印
唇に口づける相手は僕じゃない
だってキミの愛情は誰へもないから
きっと
キミは愛を知りたくないんだろう?...XXX
-
どんなにもがいても
ボクハ結局一部でしかない
いてもいなくても 時計は進み続けて
特別にはなれない
だから 必要だって言われると嬉しいんだ
それが一夜で消える戯言でも
ワカッテル
本当に欲しいのはカラダだってことも
暇つぶしだってことも
それでも一瞬だけ...痕跡
-
ちっぽけな僕を守るため
いろんなものを身に着けた
脆い心を隠すため
自分を作った
冷たい、と
可愛くない、と言われても
平気な顔で笑える僕は
一言一言にビクビクと震え
そんな情けなさを知られるのを恐れた
遠い昔...硝子