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いま翳が差して明日はもう祈らないんだ
「春が来て雪がほどけて、哲学もいらなくなって、
それでも僕たちは死ぬ理由を探していた。
先生は帰ってこないと、薄々と気づいていたのに、
朝食の席で外を見つめ黙っていた。」
「春が来て雪がほどけて、哲学もいらなくなって、
それでも僕たちは書庫から出られずにいた。
...散佚、イベリスの四月
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散佚、イベリスの四月(off vocal)
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もう高架線の下には子猫もいないのに
古い金網、光が消えるの
雨上がり、夜の水たまりはきたないのに
裸足のあなたが手を振るの
許して
偽物のわたしはうまく泣けないの
傷痕をなぞるまで
もう停止線の先に神様はいないのに
古い金網、声がふるえるの
雨上がり、海もこの身体もいらないのに...紫陽花色とレプリカ
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紫陽花色とレプリカ(off vocal)
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うつむいてまだ翅はつめたいの
暗い青に振り向いて目を凝らして探した
「どこにいるの?」
青白い春、わたしの蛹に
なまぬるい風、肌着は砂漠に溺れた
うつむいてまだ翅はつめたいの
暗い青に振り向いて目を凝らして探した
「どこにいるの?」
うつむいてまだ夜は飛べないの
手を伸ばして届かずにまた灯りを見つめ...蛹と灯浮標
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蛹と灯浮標(off vocal)
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プールサイドに眩む(off vocal)
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コバルト、夜の反射(off vocal)
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通過、水色、シークエンス(off vocal)