タグ「ＩＡ」のついた投稿作品一覧（25）

・群青教室・
「いつか終わってしまうのがとても怖い」なんて
僕はまるで貴方と生きてるみたいじゃないか。
白と黒の僕の目にインディゴ遊びの貴方が
映っては消えるのだ。映っては消えるのだ。
『普通』をサボっては、誰も知らない緋。
やっと歩き出した影が、2つ。
絡めた手が離れない事。多分傷付け合っている事...

・仄明かりに睡る・
それは僕の好きな音　また一つ拾い集めてる
昨日が消えない毎日が　少しづつ苦しい
痛みのない幸せに　染まった貴女の事
死にたくなるほど想っては　「もう一度」を繰り返す
泡沫の中で　導を失くした
あぁ、目が醒めてしまった　僕は泣いた
痛みの無い幸せは　僕のいない未来の事だ
重ね言葉を...

・マカロニガール・
言えなかった事はついに両手じゃ数え切れなくなって
項垂れる午後の霞みに混じってジャルムの煙が目に染みる
息を吐いたついでに全て伝える事が出来たのなら
繰り返す嘘も期待通りじゃない未来も何の迷いも無く掻き消すのに
どうしても目を瞑れずにいるのは
些細な言葉を待つだけの夢を見ているか...

・プラスチックメリー・
指先から零れる「消えてしまいたい」を言葉になる前に掬い取るんだ。
誰にも知られずに引き金を引くような、他愛もない秘密を一緒に作るような。
新しい色を何度も繰り返して「名前を失くした」を触れないでいようなんて。
ずっとずっと深くに潜り込んだような、心臓の音ごと飲み込んだら。
疑...

・ゾートロープでサヨナラを・
そういえばずいぶん短い永遠だった。失くし物が多すぎて眠れないな。
どうしてもどうしても、この感情に嵌まる言葉が見つかんないや。
嫌いな僕と一緒にいてくれた。嘘の無い日なんて、一日も無かった。
くだらない秘密もあなたにだけ伝わればいい。
心一つ口に入れて後悔ごと噛み砕いた...

・貴女に毒を盛る・
戸惑った　一瞬　心臓を抉じ開けられて
軽い痛みを、一粒　それだけで宙に浮かぶ
もういいよって薄く笑う　惨めな自分を隠すように
こんな私は始めから　いなければ良かったのに　なんて
そんな事言いたくないって　伝える相手もいない事
貴女に毒を盛る　僕でしか呼吸ができないように
それから...

・アイマイピクチャ・
憧憬にトレモロが強く混じって 二人は今日迷子になって
サヨナラを言い掛けて また少し笑う毎日
朝なんて来なくていいんだ
ねぇ、例えば僕が曖昧なままだとして それでも何か口遊むのかな
何でもないような 教室でキスをするような
薄い赤が届いた終着点で 何処にも行けないまま
二人して...

・週末転寝幻術士・
青赤　01　まだ全部溶けないまま
憂鬱溜め込む　シャボン玉　日が沈む
霞む道　嫌い　もうこのまま消えたらいいのに
週末　転寝　誰でも夢を見る
君の中で震う声がほらまた嘘をつく
時が止まってるみたいに　世界が終わるみたいに
似たようなスピードで不安定を選んだ　
ただ手を伸ばせば永い...

・Ms. Gray・
ヒラリ、紙が擦れる。何でもない在り来たりな話。
この記憶は君のですか。　「そうだといいね」
次のページへ。
クルリ、手のひら返し。何でもないよくある話。
何故泣いているのですか。　「何故貴方も泣いてるの？」
滲んで読めない。
あぁMs.Gray　そろそろ止めにするよ　文字の中　...

・幽霊音街・
勝手に変換された「自分だけの言葉」は雑音になって遥か彼方を嗤う
もう何百回目かの「こんな筈じゃなかった」　人工の約束から目が離せない
聴いてくれなくていいとか　埋もれてしまっていいとか
僕じゃない僕が歌う　どうしようもないな　ないな
終わらない話がしたくて　また音に色を付け足す　ゴース...

・透明色、涸れるまで・
そろそろ弦を張り替えなきゃ。雑音が浮かんで消えた。
続きはまた今度にしよう。午後から予定があるんだ。
いつも同じ気持ちだから、使うコードも同じでいいや
時計は１０分前を指した。夏の合図が聞こえた。
夕虹描いて、「海岸通り」聴きながら
せめてこんな風にと鳴いている。何も言わない...

・彼女の推理は当たらない・
目が醒めて此処は何処
約４分間の白昼夢
にじむ青の束の中にある
名前の無いぼやけた楽譜
その約しげな君の推理は
目がくらむ程的外れで
束の間の憂、溜息一つ
はじき出す６弦
一問目...

・嘘染みランジェリ・
不快なリズムに抱き締められたから　当分まだ、サヨナラが言えない
月明かり、透明の下　心臓２つ重ねて揺れた
呼吸に合わせて目を閉じる、ゆらり
叫ぶような、泣き声にも似た声に　絡み付いた銀の糸
未だ降りやまない赤の中で　霧雨に消える私は誰　
「退屈で仕方ない」　そばにいるのに　そば...

・ドロル・
雲が落ちた　二人だけの痕　また溶けるように眠る
電線が邪魔をした　線の物語「ここはいい音がする」
踊りだした 有限のリズム 尽きるまでここで笑おうか
迷いこんだ 嘘つく度言う「ねぇ」 夢をみてただけ
詰め込まれた世界だから　全て持つ事は出来ないな
背負う荷物は大き過ぎるから　僕はここでさ...

・Liz-3rd‐N・
錆び付いた五感に　誰かの声が響いてく 舞い上がった空想から　切り返して急降下
電光石火の向こう側　迫る0.2秒　とめどない火の粉は　青く白く
雨降りDrop鼓膜揺らして　宿り木Louise感情眩んで　何処かで雲の割れる音　耳澄ませ
鳥籠カラ抜ケ出シタラ　誰ヨリ早ク飛ビ廻レ　...