かなゆう

【Aメロ1】
なれどこれはいわゆる一つの形と
赤色に染められていく運命
人は聞けば“愚か”と哂うのでしょうか
ゆらゆらと陽炎に惑わされた夢、と
【Bメロ1】
揺られる吊橋　打つ早鐘　（ひとつ、ふたつと数えては）
恋と間違う心の理　（隣の吐息　意識して）
けれど成就するなら、それと呼んでみてもいいよ　...

「拝啓　未来の私
そちらの空は晴れていますか？
苗木は育ってるかな。
世界がどれだけ変わっても、
私には笑っていてほしい。心から・・・」
ツンとした鼻をくすぐる土の香り
抱きしめたメッセージ　古びてるタイムカプセル
手紙書くよ　10年後の空、思わせるような青い便箋に
桜の苗はすくすくと栄養吸い上げて...

胸に持ってる道化師の仮面
透明の傷を庇うように笑うの

中途半端を笑われるなら、と
放そうとしても　邪魔してくるプライド

無理だと道閉ざすヤツには
一泡吹かせちゃうような気概で...

真紅の靴が囁く　“踊り狂え、ワルツを”
“皆々様方、愉しませて　心ゆくまで”
銀食器の高音で歪になる旋律
顔のない貴婦人たちに操られるプウペ
アン・ドゥ・トロワ　廻る　昼も夜も
アン・ドゥ・トロワ　跳ねる　茨の道
アン・ドゥ・トロワ　終わらない明日　折れる心
心の臓が弱っても　足の骨が折れても
“早...

*1

夢から目覚める　12の鐘の音
ワインの余韻が巡って消える

遠くを見つめる　淡いブルーサファイア
今日もこの時間が終わりを告げる

重ね合わせた指をそっと剥がして
覗くうなじに口付け　問う“次はいつ？”...

ぽかぽか小春日和　丘の上寝転んだ
楽しそうにやってる　見上げた空にサーカス

広い青の天幕　マイペースに動くキャスト
ちぐはぐな光景に　思わず笑いがこぼれる

続いての演目は　顔の大きなピエロ
高めのブランコから　華麗な芸見せましょう...

*1

姿鏡　ポーズ取って　散らかした服の中ファッションショー
今日の気分　オフホワイト　カラフルになる街にとってもよく映えそう

響くアラームの音　もうこんな時間
お気に入りのブーツ履いて　待ち合わせ場所へ急ぐ

ピンクのリップ　グロスの艶仕掛けて　そっけのないキミを誘惑
ミニのスカート　ふんわり...

【A1-1】
空藍　影白く
ゆらゆらゆら　揺れる
【A1-2】
足跡　道を成し
甘い声が誘う
【B1-1】
罠　心深く囚われてゆく
鏡映しの迷路
【B1-2】...

ほつれた布巻いて　ただ夢だけ見てる
弊害が隠された世界で

荒波に敗れた　儚い人の夢
灰と散って足元に巣くう

足を取られ折れそうになる心
虚勢に火をくべるのは
胸の底で燻るプライド...