めのう

in
かったるいほどあったかい朝日が昇る
こんな日には外にでも出てみようか
なんの意味もない唄を口ずさみ
かかとつぶして靴を履く
A1
だるだるニット　カーディガン眠気を誘う
自販機で買った缶コーヒーが苦い
崩れそうなベンチに腰掛けて
ちぎれてく雲を見送った...

in
パステルカラー　レンガの色
ここは時が止まったような
やわらかい世界
A1
古びた街　時計塔
その下の骨董屋さん
何もかも埃かぶって
眠りについていた
B1...

メトロノーム　響く
部屋の中一人
誰の心に置くまでなく
ただ一言ボソリ
「私」は　なんだっけ
形を忘れてしまった
何もない部屋で緩やかに
響く音アコースティック
雨が止めば水の音
止んで代わり風の音...

A1
ひとつの箱に 心臓一人分
とくとくと呟く 真っ暗闇
外の音は賑やか過ぎて
もはや鼓膜を通り抜けない
B1
震える体を起こしては
泣きそうな言葉 心の中
たった一人だけ 自分独りだけ
二人にして傷に目隠し...

A1
転ばぬ先の杖とは
よくできた言葉があるもんだ
その言葉の通りに杖ついて
歩き始めたら手遅れだった
B1
こんな腰の曲がったしわしわじゃ
やりたいことも出来ないよ
四つん這いの手探りでいいから
なんとか光を見つけたい...

おはよう はじめまして
繰り返しの日々
もう音も色も全部わかるよ
知っているけど見慣れない
よろしく 僕の世界
初めて見るいろいろ
ここではなんだって出会う
フルカラーで
曖昧だった知りたかった
話しかけてくる声も...

A1
スニーカーの紐は結んだ
隅っこから飛び出すんだ
地図もあてもないまま
飛ぶように一歩踏み出した
B1
決して平たくない道を
転がるように走っていく
とぼとぼ歩くのがもったいないくらい
今を繋ぐので精一杯...

corona
A1
広げた手の熱い色を見る
左胸の真ん中までたどって
灯る炎の　確かな音
内側から今でも強く
B1
両手で耳をふさげば
手のひらからだって伝わってくる
温度と鳴り響く命が...

フリージア
A1
見下ろした景色が遠くなるたび
大切なものが増えていくでしょう
そうじゃないものも必然に
全て抱えて大抵の人は歩いていく
B1
泣きたくなったら　ガマンしないで
そうできなくなる時が来るまで
大声上げたって　もがいたって...

a1
その手を伸ばしたら繋げた手と手
恥ずかしがってて繋げなかった手と手
b1
あなたの思っているような
いつか出来ることが
すぐそこで　もう　できなくなるかもしれない
a2
その口を開けばわかった涙の色
惨めで怖くて出せなかった　震えていた喉...

しわくちゃなままのTシャツを
ふてくされた顔して着こなした
モヤモヤしか残らない疑問を
ひたすらノートに書き写した
どうだっていいじゃないか
自分自身で決めることだ
指示されてるだけじゃ
つまらない
Mylife！の価値を決めておきたい
仕事ならどれくらいの時給で...