梓琉

「どうすれば良かったの？」
キミがボクに問いかける。
紅い夕日、沈む気持ち
いつか交わる日は来るだろうか。
「こうしたら良かったの？」
キミはボクを突き放す。
壊れた月、浮かぶ身体
いつか戻れる日は来るのかな。
ゆらり　ゆら　ゆら　
冷たい水が...

鳴らない　動かない　静かな手のひら
開いて　閉じて　逆さまにしても
「新着メールはありません」と
かわされたまま、もう午前２時。
待っても　待っても　届かない言葉
くたびれてしまいそうだわ
月に願えば叶うと聞いた、星屑を持って駆け出す

青く光る　僕の信号機
「進め」じゃなくて、まずは「こんにちは」
円を描く　僕の指先は
丸と見せかけた歪なハート
黄緑色の　錆びれたシャベルと
銀に染まる　凸凹なバケツ
砂場の中　サクサクとすくう
土にまみれた　あれは午前２時...

響き渡る鐘　繰り返して鳴る
目の前にはただ　微笑んでる影
「愛してた」　嘘と偽りのダンス
絡め合うその指を　いつまでも離さない
秘密重ねた　オルゴールの中
少しずつ進んでく　針はもう止まらない
巡る想いは　熱を帯びてく…
求めていた夜　忘れていた朝
「抱きしめて」　欲と絶望の調べ
零れ落ちた笑顔が　...

誰かが言ってた「願えば叶う」と。
だからボクは今日、叫んでみたんだ。
誰かが言い出す一歩手前を、
奪われる前に「大好きです」と。
想いと思いを右から左へ
ライクとラブを上から下へ
声を掛けることより先に
目と目を合わせることを選んだ
あの日見掛けた、偶然じゃない
あれはきっと必然だった。...

グラス越しに 揺れるキャンドルは
鮮やかに弾むキミと　重なり合って
「Please dance me your felling?」
クラクラ　グラグラ　廻り続けてる
ズルズル　グルグル　巡り続けてる
カラカラ　ガラガラ　鳴り響いてるの　
ハートはそう　貴方だけの為に…と
綺麗なBlue　可憐なPur...

紅く染まる肌に　堕ちてゆくこの気持ちは
「今も変わらない」と
触れた指先には　現実（リアル）な影がゆらりと
ボクに微笑むから
抱きしめたい想い
止まらない　溢れだすよ
すぐにでも掴みたくて
一人で走り出す
鼓動はもう　鳴り止まない
こんなにも近くにいるのに...

空高く　舞い上がる愛を
星屑に込めて　キミに伝えたい　今でも
枯れ果ててゆく帰り道　進んでいく度に迫り狂った闇に
錆びついたボクの心と　裏腹に通り過ぎる雨はいつの日か
灰色に染まる風　強く吹き抜けて立ち止まると
「さぁ、おいで」と手招く　振り向いたその先には未来
あの日には　もう戻れないと
引き離さ...

水面に浮かぶは満月の痕（あと）　人影移りし三日月の空
揺れゆく桜に乗せた想いを　届くと祈りを込めて放った
幾度過ぎゆく　季節の中でも
私の胸で　光る一つの
手を伸ばして　手を伸ばして　触れた指先に
あなたの中の鼓動が　伝い伝染る（うつる）ように
「ねぇ行かないで」あの日交わした約束は今も
空が忘れた...

どこまでも広がる曇り空　ずっと止まずに降り続ける雨
時計の針は　未だ１２時を過ぎたばかりなのに
景色はいつしか　まるで０時のよう
「記憶なんて、なくなってしまえばいい」と
呟いた言葉は　涙と共に地面に落ちる
太陽は雨に負けて　
僕は神に負けた
砂をかき集めて、
今、この時を少しも落とさぬように、
コ...