タグ「応募用」のついた投稿作品一覧（27）

色褪せたフィルムを 繰り返し再生
セピアの影の中 君ははにかみ笑い
書きかけの手紙を 繰り返し添削
朧げな輪郭の 君に想う
あの日、君と見た、闇に咲く大輪の花火
あの日、一緒に、眺めたほうき星の跡
総てがごちゃ混ぜのノイズになってく
君の笑顔、鼓動、置き去りにしてしまった
あの日に…
夏の夕陽が照ら...

【A】
ライラックの木のそばで
ギターを弾いていた君に
歌を即興で合わせて
「いいね」とお互い笑い合う
【A'】
重なる音色が増えていき
僕たちの青春になる
高鳴るアンサンブルを
彩る紫の花びら...

あなたとグラスを傾ける
いつもの最後の一杯を
明日も続くと信じてた
想いは時雨に消えて
感じた 抜け落ちた
一人分の空白
希薄な時間が苦しいよ
Lonely night, 早過ぎた愛と ギムレット
戻らない温もり
儚く注ぐ雨と 思慕の跡...

【S】
初夏の日差し 浴びながら
小麦が薫る あのお菓子屋へ行こう
--------
【A】
街はずれにある 素敵なお菓子屋
甘党の私 禁断の出会いね
かわいいドア 少し開き覗いてみる
そこにあるのは 小さな夢の世界
【B】...

赫いグラスを重ねる
気紛れな一夜
無味無臭の刺激
陽炎の温もり
愚鈍なコインはくるくると
薄暗い泥水に落ちてく
ロマネスク揺蕩う運命
泡沫に
--------
蒼い瞳に映した...

【A】
独り眠る古い船は
昔の夢の跡
数多の空駆け抜けた翼は
今は折れてる
この抜け殻に僕らが再び命吹き込む
冒険心も詰め込んで
【A'】
目を覚ました古い船は
僕らの夢の箱...

【A】
屋根の上に
並んだカナリア
柔らかなコーラスで
目が覚める
【B】
濃い目にした紅茶に
レモン一切れ
砂糖ひとさじ入れながら
朝を回すの...

お伽話で読んだ
蒼空の彼方、理想が広がる
苦悩も苦痛も無い場所を
羨んでいる
切り抜かれた白
填め込まれた青
狭い世界を生きる毎日
それが私の全て
時計の針が"ゼロ"を超えれば
離れる、わたしの自由(オワリ)が...

箱庭で花咲くアイリス
躍動を詰め込んだ日々
書き溜めたシナリオと、そそぐ雨の音、
キミの声
街路灯を絵取る夜雨に
お気に入りの傘を添えて
午後9時の待ち合わせ、キミを待ちわびる、
わたしの手
2か月ぶりに
キミと会うから...

【A】
この手を伸ばしたら届くかな
空に描いた消失点まで
【B】
逸る衝動　巡る懊悩
歯車軋んでいく
迷う感情　進む方向
平衡が崩れていく
【S】
果てのQuasar越えて消えてく...

永久(とこしえ)の淵で
黒い野薔薇は
降誕慶ぶ
波濤 舞踏 緋の円舞曲(ワルツ)が
序奏 無想 禍を刻む
紫光 孤高 狂気の偶像が踵鳴らす
嗚呼 可憐なルージュ
幽玄の微笑み
其の手が打つは絶望の駒
號！ 惨禍の象徴 現界の時...

【A】
叢雲　朧包む
雲居の月望む
無垢なる　小さき手を
彼方へ差し遣りし
【B】
幾年(いくとせ)の恋しらべ遊びゆくとき
月は浮世在らず
夜を知らぬ我が心翳りゆくとき
想い幽世(かくりよ)に舞う...

【A】
このプログラムされた世界の中
「ごめんね」キミは笑って…消える
突然のクソッタレな終幕が
唇を歪ませてボクを嗤った
【B】
リミットは1時間、残機ゼロ
この現実(ゲーム)を唯一人が撃ち貫く
【S】
虚数の空間を抜けて...

この地球（ほし）の上で　わたしは歌っている
小さな気持ち　声に乗せ
遠い場所にいる　あなたに届くように Ah
青空を越えてく
想いを繋げる調べは
大きな翼になる
--------
部屋の中で　膝を抱え込む
あなたの元　高く羽ばたいた
歌が届いたかな？...

【A】
叡智の宇宙(そら)　言葉で溢れてる
眩暈隠し　怒れる天仰ぐ
心擦り　イデアの海目指す
自分の足　激しく掻きむしる
【B】
異なる次元から
見ている自分の影
思考がリンクする
鏡合わせのように...

【A】
夜明けに耳を澄ませば
ほら聞こえてくる
せせらぎ、小鳥の声
この森を彩る音
【A'】
心に手を当ててみて
ほら聞こえてくる
高鳴り、ときめく声
この世界彩る音...

握りしめた　夢のチケット
ひとつ持って　地球(ほし)飛び出す
線路の先　見えたポイント
光る影に　手を伸ばした
小さい窓から見えた未来　とても輝いてる
願いをひとつ聞いてくれ　ねえPolaris？
この宇宙(そら)に灯(あかり)掲げ　彼方まで飛んでいきたい
僕のこの足が　そこに届くならば
我儘なこの...

【A】
春時雨が包む街
足音遠ざかる道
雫を湛えてる菖蒲(あやめ)は
ただ独り空を見る
【B】
七色に満ちた花園
今では紫の点ひとつ
かつて咲いた思い出が
灰と流れていく...

【A】
Boring　開いたノートに
Doing　ラクガキだけ増やしていく
ありきたりの時間は
Moving　点Pのように動いている
【B】
ああ　一次元みたい
前に進むだけなの？
Z軸書いて
グラフの外へ翔ぼう！...

厚い辞典を片手に (今日はアールグレイ)
調べることがひとつ増えたのよ (甘味はレモンパイ)
でもどこ探しても　何も載ってない
恋の真理を探るティータイム
迷子を見つける魔法
全自動洗濯魔法
お茶の子さいさい　余裕だけれど
あの日　あの子の顔を見たとき
ボクの心がくるくる回る
木馬に乗ったみたい...

【A】
空回りした　時計の針を
直す暇なく　過ごしてる
灰　かぶるような気持ちで
空　セピア色に染まってく
子供のころに　描いた夢は
おもちゃの箱で　眠ってる
前　見つめることばかりで
箱　開けることを忘れてる
【B】...

【S】
遠く離れた　知らない星の海
輝いた二つの月　見ている
母の星によく似た　緑の惑星
ぼくたちはここで　生きている
--------
【A】
宇宙船乗って　やってきた
天の河の　遥か向こうに
碧(みどり)の海に　草匂う...

【A】
雨粒天を目指す朝　君の影を覆う傘
そっと畳んでわたしに笑う
巻き戻る「ありがとう」の声は
いつも通りのリズムでつまらない
藍散らす払暁(ふつぎょう)　君の影は朦朧(もうろう)
空虚被った朝日が沈む
少しだけ残った温もりと
闇夜に　溶け合った
【B】...

【A】
夕陽差し込む　バスの中で
輝く笑顔の　君を想う
君と揃いの　ペアリングを
少し眺め　静かに外した
【B】
君とふたり口を揃えて
「似合ってるよ」なんて
無邪気にはしゃいだ記憶が
バスの窓に映って...

【A】
忘れられてた　機械の音に
エレキ通して　心が灯る
再起動した　その歌声は
明日へ向かって　動き出す
【B】
見知らぬ強敵(とも)たち　渦巻いた
令和で花咲く　今一度
【S】
スマホアプリの　華舞台...

色褪せた　セカイで
音もなく　コワレる
恋愛感情
治すおクスリは　ナイんです
治す方法は　アルんです
この世にたった　ひとつ
そう　アナタのアイだけが　啞、啞、啞
夢のアナタ　くれた
愛を　哀を　足して轢いて
ゼロになったから　モット...

【A】
雨音が彩る夜を　映し出す車内で
いつもよりも　あなたは喋る
何処からか　かすかに私じゃない
知らない女性(ひと)の匂いが するけれど
流行色添えた　ワンピースを着けて
白いうなじが　夜景に映える
リクエスト通りに　ご希望の
淑女を　演じるだけ
【B】...