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風が吹き刺す 曇天の中
繋ぐ温もり 曖昧なまま
霞降り立ち月日流れて 現在(いま)
先も奥底も底冷えていく
落とされ閉じた帳(とばり)と
壁も触れない空間
歩き疲れて 唯 座り込む
微かに差した灯と 柔く吹きさす夜桜
穏やかな日も 影が呑み込む
とうにわかっていた...陽光降らず、春行く
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最終回を繰り返していた
笑い合った あの日の二人は遥か
月光の下 眠る貴方と
とっ散らかったままのカトラリー
自分を切り捨てたらハッピーエンドと気付いて
心にそっと蓋をして「幸せだ」と謳った
互いに思い込んで 違えて押し殺して
不正解の愛情を信じて腐り果ててた
透明な傷でぼろぼろになって
さよなら ...そしてまた過ちをなぞる