mozu

日傘の影から死神が覗く
私の海馬を蝕んでいく
もしも君が望むのなら
僕の中に乗り込んで
昼下がりのリビングデッド
カカシたちの夏休み
根も葉もない噂だけが
一人歩きしていくよ
ほら見て よちよちとさ
ねぇふいにさ 襲い掛かるトラウマ...

もうどうしようもないほど擦り切れた
心に毒を盛って繰り返す
あてのない旅人もいつかまた
輪廻転生するように
私にだけ見せた寝巻姿
私にだけ教えてくれた嘘
いずれも見ず知らずの誰かへと
輪廻転生してしまった
行かないで　消えないで
見張り塔からずっと...

夜の街 何もすることない
ひたすらに歩き続けている
あらヤだわ これはもしや
それをアリバイというんだよ
嫌な奴と話さなくていい
昔からそんな感じでもう
一人だけ ただ一人で
それがアリバイになるんだよ
でも学校には行かなくちゃ
でも今日も午前八時の昼寝...

「吐き気がする」
鏡の前の私は　タバコ咥えて呟く
崩れかけた積み木みたいな
お出かけする前の少女みたいな
不安定　気持ちを辿ると
やっぱり行き着く場所があるんです
好きでもない人にあれやこれやを
しちゃった　お金のため　もうダメ
嫌いになんてならないで
でも　好きだよなんて言わないで...

春の訪れ 出会いの季節
私 恋に落ちたようだ
風になびく君の白シャツが
斜陽の影に絡みつく
踏切待ちの列車の音すら
優しいラブソングの序盤に聴こえます
仏様は許してくれますか
許されぬ恋をしてしまった私のこと
頑張れなんて言わないでください
心のタガが一気に外れて壊れるから...