作品一覧
その他
オンガク
傘をさして 瞳を落として 水溜りを選んで歩きましょう 楽器の弦を一面に張りめぐしたかのような雨の日に どうして私は歩いているのかしら 迎えに来ると言ったのは誰だかもう覚えていない お気に入りのフリルの傘がこの灰色に呑まれてしまいそう 下を向くしかなかったのかもね 誰も見たくなかったから 絶えず揺さぶ...
浮空多湖